子どもの頃のクリスマスイブの楽しい思い出は...。
日本ではサンタクロースは12月24日のクリスマスイブの夜にやってきて,子ども達にプレゼントを渡すことになっています。子どもの頃のクリスマスイブの楽しい思い出はたいていの場合,このプレゼントだったのではないでしょうか。これに対してドイツでは,12月5日または6日(今年は6日)の聖ニコラウスの日の夕べ(Nikolausabend)にニコラウスがプレゼントを渡すことになっているようです。クリスマスマーケットの中には,ニコラウス(日本風に言えばサンタクロース)に扮した人たちが子ども達にお菓子を配るところもあるようです。多くの場合は24日にも今度はクリストキント(Christkind)がプレゼントを持ってきてくれるので,ドイツではプレゼントが2回もらえることが多いようです。
ニコラウスは手にdas Goldene Buchという本を持っていて,子供達が行儀よくしていたかどうかがここに書いてあるのだそうです。ニコラウスは子供達に甘い物,例えばチョコレートや木の実などをプレゼントします。それに対して,その従者のルプレヒト(Knecht Ruprecht)は行儀よくしていなかった子どもを大きな袋に入れて連れて行ったり,鞭を打ったりするのだそうです。日本で言えばクリスマスイブとなまはげが同居したような話です。
この聖ニコラウスがオランダからアメリカに入ってサンタクロースになった,という理解が一般的なようですが,その間にプレゼントを渡すタイミングもずれてしまったようです。ドイツにもサンタクロースの格好をしたWeihnachtsmannがいますが,我々の理解しているサンタクロースとは違い,ニコラウスとほぼ同じものだと考えられているようです。