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Konstanz als Heimatstadt

アドベント

待降節(Advent)を迎えて本格的なクリスマスシーズンが始まりました。


日本ではクリスマスの宗教色が薄いこともあって,どのタイミングからクリスマスの雰囲気が漂い始めるかはまちまちです。気が速い場合には11月はじめからクリスマスのデコレーションが見られる場合もあります。これに対してドイツでは一般に,12月25日(クリスマス)に最も近い日曜日から数えて4つ前の日曜日からを待降節(Advent)と呼び,ここからクリスマスシーズンが始まります。
クリスマスマーケットの様子
アドベントイエス・キリストの誕生を待ちわびる期間のことで,この時期に合わせてドイツ各地ではクリスマスマーケットが開催されます。アドベントの期間には,クリスマスまでの日数を数えるアドベントカレンダーが家庭に飾られ,また日曜日ごとにクリスマスケーキであるシュトレン(Stollen)を切って食べる習慣もあるようです。アドベントカレンダーは日本ではまだほとんど知られていませんが,今後広がっていく可能性もあるのかも知れません*1
ドイツのクリスマスケーキであるクリストシュトレン
実際にドイツに住んでみて感じるのは,秋から冬にかけての日照時間の短さと,それに伴う街の薄暗いイメージです(静けさはそれなりによいとは思うのですが)。クリスマスマーケットが始まると,それまで薄暗かった街が急に華やいでくる印象です。クリスマスに大きな宗教的・習俗的意義が与えられ,またクリスマス前の4週間の盛り上がりがある意味で定型化されているのは,こうしたヨーロッパの自然環境と深い関わりがあるのだろうと改めて感じました。

*1:All Aboutの最近の記事によると「クリスマスの新常識」なのだそうです。