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Konstanz als Heimatstadt

各駅時刻表にさくら?

来年3月12日に全線開通する九州新幹線鹿児島ルートで,JR九州が九州内で運行する新車両「さくら」の停車駅を列車によって変え,全駅に少なくとも1日上下各1本は停車させる方針を固めたことが9日,分かった。山陽新幹線と直通の「さくら」も,複数の停車パターンになる見通し。停車本数増を求める地元に配慮する。
九州新幹線には,山陽と直通する最速型「みずほ」と,「みずほ」より停車駅が多い直通型「さくら」,九州内の急行型「さくら」と,各駅停車の「つばめ」がある。同社によると,博多−熊本は約100キロ内に7駅あり,「つばめ」は博多−熊本で58分,博多−鹿児島中央は2時間弱かかるなど,停車駅が多いほど,時間短縮効果は小さくなる。
一方,九州新幹線は地元自治体が建設費を一部負担しており,さくらの停車本数増を求める要望が相次いだ。このため,九州内「さくら」は,主要駅以外は列車によって停車,通過駅を変え,時間短縮と要望の両立を図る。
関西と直通の「さくら」をめぐっては,駅間が約6キロの新鳥栖駅久留米駅の間で,地元の綱引きが過熱したが,両駅とも在来線乗換駅であることを考慮し,それぞれ一定本数が止まる見通し。
ただ,停車パターンが複雑になることで,利用者には分かりにくくなるとの指摘もある。
本数は山陽との直通は「みずほ」か「さくら」が1時間に1本。博多−熊本は直通と別に「さくら」「つばめ」が1時間に計3本。うち1本が鹿児島中央行き,2本は熊本止まりとなる。同社は17日に運行ダイヤを発表する予定。

西日本新聞の昨日付記事からです。昨日はようやく運賃認可申請があったとのニュースもありました。完全な新規区間の博多→熊本間は値上がり感が強いですが,それ以外の部分は意外と安いという印象を受けました。
それ以上に気になったのが上記のニュースです。主要駅の中でいくつかの停車パターンをつくるのはすでにのぞみでも行われていることですが,全ての駅を対象に速達タイプが止まるようにするのはあまり聞いたことがありません。もともと新規開通区間は距離の割にあまりに駅が多すぎるので,速達タイプをきちんと設定しなければスピードアップ効果が期待できないとも言えます。熊本止まりの「さくら」の停車駅を増やすという路線が最もあり得る選択肢だと思いますが...。