北九州市は19日,約8年にわたり閉鎖状態が続いている八幡西区・JR黒崎駅前の複合商業施設「コムシティ」の商業フロアについて,所有者の沖創建設(那覇市)から3億円で買い取る仮契約を締結したと発表した。
購入するのは,地下1階〜地上6階の計約2万9000平方メートルと立体駐車場(647台収容)。市は今年2月に購入を表明し,不動産評価額(約3億5000万円)を上限に同社と交渉,今月15日付で仮契約を結んだ。市議会6月定例会に関係議案を提案することにしており,可決されれば本契約になるという。
フロアの活用策については今年3月から,学識経験者や地元のまちづくり団体代表,北九州商工会議所関係者らでつくる検討会が協議しており,夏までに方向性をまとめる予定。市はこれを受け,秋にも具体策を盛り込んだ再生計画を策定し,2013年3月までの再オープンを目指す。
読売新聞の昨日付記事からです。ようやく契約の段階まで至りました。
8年にわたる閉鎖の結果,ビルの老朽化が相当進んでおり,どのような用途に用いるとしても,改修のコストがかなりにのぼるものと思われます。仮に商業ビルとして再生するなら魅力あるキーテナントを探す必要がありますが,現状ではなかなか難しいように思われます。区役所の移転と高齢者を主要客層とする小規模商業施設の入居が一番現実味が高い選択肢であると思います。