ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

スターフライヤーに事業認可

国土交通省は12日,新規航空会社「スターフライヤー」(本社・北九州市)に航空運送事業への参入を許可した。同社は,羽田空港と3月16日開港の新北九州空港とを結ぶ路線で,早朝深夜を含め12往復させる。羽田発の始発便が午前6時5分で,最終便の羽田着は深夜0時55分。羽田空港を使う国内定期便としては,同社便が最も早く出発し,最も遅く到着する。ビジネス客を中心に平均搭乗率6割を目指している。
大人普通運賃は片道2万5800円。使用する航空機内は,座席間隔が広めの本革シートで,液晶画面とパソコン用電源が装備されている。
先行する新規航空会社は大手との競争で苦戦する例が続いた。スター社は,就航当初から旅客機3機を保有して1日12往復することで効率を高め,初年度から営業収支均衡を目指すという。堀高明社長は,「安全運航を第一に今までとは違う利便性,もてなしを提供していきたい」と話した。
同社は,全日本空輸と訓練支援や営業端末の共通化などで業務提携している。

朝日新聞の昨日付記事からです。随分先のことだと思っていた新北九州空港の開港が迫ってきました。新北九州空港の目玉はなんと言っても東京(羽田)へのフライト回数が多くなることであり,その立役者がスターフライヤーです。早朝・深夜便がどの程度の需要を引き出しうるのかはふたを開けてみないと分かりませんが,意外とビジネス客などが使うのではないかという気もします。フライトの面から見れば利便性が高まることは間違いありません。
他方で新北九州空港の成否を左右するのは,空港へのアクセスの問題です。北九州市内からは現在でも福岡空港行きの高速バスが各地から運行され,またJRと地下鉄を使えば大幅な遅れを通常は気にすることなく空港にたどり着くことができます。これに対して新北九州空港へは市内各地からの連絡バスの運行が予定されていますが,鉄道によるアクセスは現在のところありません。新北九州空港の近くには駐車料がやすい大型駐車場が準備されるので,自家用車で空港まで行くという利用方法がおそらくは一番便利になるのだろうと思いますが,車を使えない人は結局福岡空港を利用するということになりかねません。北九州市新北九州空港のPRのために,フライト1回あたり10ポイントを与えるポイントカードを導入するようですが,利用客が定着するためには,時間が確実に読めるアクセス手段を準備することが不可欠と思われます。