ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

1駅=100円

福岡市は四月一日から,市営地下鉄全線で隣の一駅までなら現行運賃の半額となる切符「おとなりきっぷ」を発売する。開業一年を迎えた七隈線の乗客低迷などを受けた増客策。
現行は三キロまでの区間が初乗り運賃で大人は二百円。これが四月からは一駅の乗車に限って大人百円,小学生以下は五十円に値下げする。「えふカード」などの乗車カードにも適用される。
現在,地下鉄全線の乗客数は一日約三十一万人で,うち一駅利用者は約七千人。同市は昨年,七隈線沿線で実施したアンケートで,約六割の住民が一,二駅区間での運賃割り引きを望んでいたこともあり,「おとなりきっぷ」導入で一駅利用者が一日に九千人増えると見込んでいる。
新切符の発売で,券売機や精算機などの改修に約七千万円かかる予定。

西日本新聞の今日付記事からです。他の新聞にも同じ内容の記事が載っていました。
七隈線開業から1年が経過しましたが,七隈線の赤字ぶりが大きく目立つ結果になっています。長期的には博多駅との連結が必要だと思いますが,当座の収支改善手段として値下げが選択されたようです。
日本最大のバス会社,西鉄バスが100円バスを導入して以来,地下鉄の割高感は日増しに高まっていました。もちろん定時性のメリットはあるとはいえ,近距離の最低料金が倍の差というのはかなり大きかったです。今回の改革でも天神→博多のような数駅の場合には従来との格差は変わりませんが,どこでも1駅=100円というのは気軽さを高めてくれるかもしれません。若干商圏が離れている天神→渡辺通などは利用するには便利な100円区間だと思います。