ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

FM九州→CROSS-FM

債務超過の解消のメドが立たず自力での事業の継続を断念した福岡県域のラジオ放送局,エフエム九州北九州市)の山本綱夫社長らは7日,北九州市内で記者会見し,「住民の期待に応える面白い番組を提供できなかった」と破綻の原因を総括した。
エフエム九州は7日,事業再生ファンドのネクスト・キャピタル・パートナーズ(NCP,東京・千代田)が設立した新会社,CROSS FM(クロスエフエム,北九州市)に同社の放送事業を引き継ぐと発表。8日以降,総務省に免許の承継許可を申請し許可が得られた後,エフエム九州は解散する。
山本社長は会見で「近年は若年聴取者の取り込みでも後れをとっていた」と唇をかんだ。エフエム九州の07年度の売上高見込みは約6億円と,ピーク時の6割以下に落ち込むとしている。

日本経済新聞の昨日朝刊(地域面)に出ていました。通称CROSS-FMと呼ばれている福岡県の民放FM第2局は正式には「FM九州」という名前で,1992年に設立され,1993年から放送を始めています。経営が悪化して新会社が事業を引き継ぐことになっていたとは全く知りませんでした。
FM九州開局当初は音楽専門局を意識した番組作りを中心にしていた記憶があります。また一部の番組をJ-WAVEからネットしていたこともあったと思います。その後は他のFM局と同じくいわゆる「AM化」路線をたどり,一時期は若い世代から圧倒的な人気を得ていたこともありました。ただその後,当時の看板パーソナリティが次々と局を離れ,他方で新しいパーソナリティが同様の支持を獲得することができないままここまで来たような印象です。新会社がどのような番組作りをするのか,再び若い世代の支持を集めることができるようになるかが注目されます。