ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

祭りとドイツ人

花火
コンスタンツは人口8万人程度の小規模の町で,ここ1週間滞在した限りでは,20〜30年前の日本のような感じがします。中心市街地に人が集まり,コミュニティがそれなりに機能しているように見えます。また体感治安はすこぶる良く,危ないと感じることがほとんどありません。クレジットカードよりも現金で支払いをする人が圧倒的です。町は整然としており,物価が高い割には人々はゆったり生活しているように見えます。
そんなコンスタンツが一変したのが,8月9日に開催されたKonstanzer Seenachtfestです。毎年8月の始めに,ボーデン湖畔を中心にした花火大会が行われています。夏祭りとしてはこのあたりでは最大規模のようです。当日はドイツ側のボーデン湖畔には柵が設置され,15ユーロの入場料を支払わないと湖に近づけません。スイス側は無料だそうです。ドイツは基本的に夜から朝にかけては本当に静かで,教会の鐘くらいしか音が聞こえません。しかしここ数日は祭りの会場からのかなりの大音響が聞こえてきていました。9日は20時以降は旧市街が歩行者天国になり,22時15分から花火が始まりました。花火の開始が遅いのは日が暮れるのが遅いからです(実際,21時半過ぎにならないと暗くなりません)。
コンスタンツの町中は酔った人や暴れる若者,それを押さえようとするPolizeiなど,日頃は見られない騒然とした状態になっていました。あちこちでアルコールの瓶が放置されたり割られたりしていました。お祭りなのでコンスタンツの人以外にもかなり流入してきているはずで,単純な比較はできませんが,日頃おとなしいように見えるドイツ人がお祭りになるとハイになり,これだけの変化をするのかと,非常に驚きました。翌日になると騒ぎは全く収まり,ふだんの静かなコンスタンツに戻っていました。