ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

霧の町コンスタンツ

ボーデン湖の霧(昨日朝10時半ごろ)
コンスタンツの秋(場合によっては春)を代表する気象は霧(Nebel)です。放射冷却などで気温が下がった日の朝が典型的ですが,気温とボーデン湖の水温の差が大きくなると,ボーデン湖から霧が立ちこめ始めます。朝7時すぎから昼近くまで真っ白になることもあります。
昨日の霧は今年の霧の中では最も激しく,5m〜10m程度先しか見えない感じになりました。かつては本当に真っ白で何も見えないくらいの霧も発生していたそうです。
昨年こちらに来たばかりの時は霧はうっとうしくて嫌いでしたが,今年は慣れてきたせいかそうでもなくなりました。霧が発生しているということは湿気がある程度担保されているということでもあるので,風邪の防止にもつながるのかもしれません。

Im Nebel (Hermann Hesse)
Seltsam, im Nebel zu wandern!
Einsam ist jeder Busch und Stein,
Kein Baum sieht den andern,
Jeder ist allein.

Voll von Freunden war mir die Welt,
Als noch mein Leben licht war;
Nun, da der Nebel fällt,
Ist keiner mehr sichtbar.

Wahrlich, keiner ist weise,
Der nicht das Dunkel kennt,
Das unentrinnbar und leise
Von allen ihn trennt.

Seltsam, im Nebel zu wandern!
Leben ist Einsamsein.
Kein Mensch kennt den andern,
Jeder ist allein.

上記の「霧の中で」というドイツ語の詩は内容的に少し暗いものですが,コンスタンツの霧の雰囲気と霧の中にいる人間の感じ方をよく表していると思います。