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Konstanz als Heimatstadt

ドイツの朝市

朝市はスーパーにはない魅力を持っています。


朝市の様子
ドイツではほとんど全ての町で朝市が開催されているといっても過言ではありません。コンスタンツの場合には,旧市街地の中のSt.Stephan教会の前と,橋を渡ったZähringer Platzの近くの2箇所でそれぞれ週2回開催されています。
朝市の際には,通常は駐車車両が溢れている会場から車がなくなり,代わって店の車がやってきます。車から品物を出して販売するところと,車そのものが店の構造になっているところがあります。おおむね朝7時半前後から始まり,全ての店が出そろうのは午前9時頃,朝市が終わるのは概ね12時前後です。
いろいろな種類の店が並びます。八百屋・パン屋・肉屋・チーズ屋が代表ですが,他にも花屋や(ドイツでは珍しい)魚屋,さらにはファーストフード(もどき)を売る店などもあります。どの店もたいてい固定客を持っていて,あちこちから世間話が聞こえてきます。普段はそれほど聞く機会のないコンスタンツ方言を聞くことができる場所でもあります。
朝市の値段はスーパーよりは高めです。むしろ新鮮さや産地直送といった付加価値をアピールポイントにしています。例えばスーパーでは必ずあるとは限らないライヒェナウ(Reichenau)産の野菜や果物だけを扱っている店があります。ライヒェナウはコンスタンツの近くの世界遺産の島で,野菜と果物の島としても知られます。ドイツのいちごは一般には甘くないですが,朝市で買うと甘いいちごに出会うことがあります。
朝市に並ぶ店の多くはいわゆる量り売りをします。そこで,朝市でうまく買い物をするためには,どのくらいの重さでどのくらいの量がくるのかをある程度把握しておく必要があります。もちろん高いものは1個単位でも売ってくれます。また朝市ではマイバッグを持っている人が多く,店によっては手提げ袋がないところもあるので,予め買い物袋を持っていくとよいと思います。