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Konstanz als Heimatstadt

福岡県西方沖地震から6年

福岡県西方沖地震から丸6年となった20日,最も被害の大きかった福岡市西区の玄界島では,同市を震源とする震度6強直下型地震が発生したとの想定で,地元消防分団による防災訓練が行われた。
訓練は,西方沖地震の発生時間と同じ午前10時53分に開始。島の各地区に散った団員が,地震の被害状況を無線で報告し,漁港近くの分団倉庫前に集合。その後,高台の公園に移動し,山火事を想定した消火訓練も行われた。
久保田正一分団長(49)は,地震後の津波で甚大な被害が出た東北地方をふまえ,「西方沖地震津波注意報は出たが,被害はなかった。次に地震があったときに島民が甘い考えを持たないよう,漁港のある場所は津波が来ると常に意識して訓練したい」と話した。
西方沖地震は福岡市や佐賀県震度6弱を観測。玄界島では住宅214戸のうち153戸が全半壊した。

読売新聞の昨日付記事からです。東北地方太平洋沖地震の記憶がまだ鮮明なので最近の関心はプレート型の地震がどこで起きるかという点に移っているようです。しかし内陸の断層が動くタイプの地震も都市に対する破壊力という点ではあまり変わりません。福岡県西方沖地震は,比較的地震に強いと思われていた北部九州でも強い地震が起こりうることを示しました。
防災に対する備えと投資が不要な場所は日本にはありません。根拠なき楽天主義に陥ることなく,また災害の恐ろしさをすぐに忘れてしまうことなく,防災・減災のための工夫を重ねていかなければならないと改めて思います。