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Konstanz als Heimatstadt

九電も計画停電?

九州電力は24日,定期検査で運転を停止している玄海原子力発電所佐賀県玄海町)2,3号機の運転再開を延期すると決めた。東京電力福島第一原発の事故を踏まえ,運転再開には地元の理解を得にくいと判断した。夏まで続けば,電力需要をまかないきれない可能性があるという。
真部利応社長が記者会見して発表した。2号機,3号機の順で来週から運転再開する方針だったが,転換した。「福島の事故が想定よりも長引き,支店に不安の声が届けられていた」といい,再開時期は「決まっていない。安全対策など国の新たな方針が出てから検討したい」とした。
原発の運転が停止し続ける間は,火力発電所をフル稼働して需要をまかなうが,5月上旬には川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1号機も定期検査に入る。運転の見合わせが続けば,九電の電力の4割をまかなう原発計6基のうち半数が止まることになる。
原発3基の発電能力は262万キロワット。夏のピーク時の電力供給の約15%分に当たる。停止中の火力発電の5基計202万キロワット分ではカバーしきれない。真部社長は「供給はおそらく足りなくなる。長引けば計画停電の可能性も否定できない」と説明。「現時点では生活に支障がない程度に節電をお願いしたい」と話した。(大畑滋生)

朝日新聞の昨日付記事からです。今回の原発の事故により,原発の新規設置はもちろん,運転の再開や継続についても再検討が必要な情勢になっています。これまで原子力発電を地球温暖化との関係で推進してきたこともあり,上記のような供給不足は今後どの地域でも起こる可能性があります。原発の安全基準を厳しくすることに加えて,中期的なエネルギー政策の基軸をどうするのかも打ち出す必要があるように思います。