福北導水管
北九州市と福岡都市圏が,災害や渇水などの緊急時に水道水を融通するための「北部福岡緊急連絡管」が28日完成し,同市八幡西区の本城浄水場で竣工(しゅんこう)式があった。4月1日に運用開始する。
緊急連絡管は,本城浄水場から福岡市東区の下原配水場まで総延長約47キロ。緊急時に約250万人の飲料水に相当する1日5万立方メートルの水道水の送水が可能。さらに北九州市が連絡管を維持するために流す水を活用し,1日最大2万立方メートルを福岡県宗像,福津,古賀の3市と新宮町に供給する。水資源が豊富な北九州市と県が,約184億円をかけ2006年度から建設を進めてきた。
式で福岡県の麻生渡知事は「地震や渇水を考えると北九州と福岡都市圏の水の融通が不可欠。連絡管の完成で大事な生活の水を安定して届けることが可能になった」とあいさつ。北九州市の北橋健治市長は「緊急時のライフラインの完成と,水の安定供給を併せ持つ全国で例のない画期的な事業だ」と述べた。
西日本新聞の今日付記事からです。人口に比べて水資源に乏しい福岡市の渇水対策や,地震等の緊急時への対応のため,福岡市と北九州市との間で水道連絡管を付設する事業が進んできましたが,昨日完成したそうです。途中の宗像・福津・新宮にも供給ができるしくみになっており,遠賀川水系の安定的な水資源を福岡市まで利用できる画期的なインフラだと思います。