ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

砒素発見

九州大は7日,福岡市東区の九大生物環境利用推進センター実験室から紛失したとされていたヒ素化合物が入った瓶が同実験室で見つかったと発表した。表面に張られたバーコードから同一と確認した。保管責任者の男性准教授が紛失したと勘違いした可能性があるという。中身や量,使用の有無については福岡県警が鑑定する。
紛失したとみられていたのは,最大100人程度の致死量に相当する15.06グラム入りの瓶1本。九大から届け出を受けた福岡・東署が窃盗容疑で捜査していた。7日午後4時半ごろ,県薬務課と九大職員が毒劇物の管理状況を調べていたところ,実験室の保管庫にあったという。 
九大によると,4日,業者が保管庫にヒ素化合物の補充をした際に瓶がないことに気付いた。実験室では男性准教授と助手の2人が9月29日,実験のために瓶2本を出した後,施錠をしないまま2時間半ほど外出。この間に1本が紛失したとみられていた。准教授が瓶のキャップの色を勘違いして紛失したと思い込んだ可能性があるという。
松岡健・センター長は「勘違いだったとすれば大きな不安を与えてしまい大変申し訳ない」と話している。【林田雅浩,川島紘一】

毎日新聞の昨日付記事からです。すぐ近くで成人100人分の致死量の砒素が紛失するとさすがに恐ろしいものがありましたが,見つかってよかったです。勘違いによるミスは発見や再発防止がなかなか難しいところですが,部門が違う複数人でシステマティックにチェックするような方策が必要なのかも知れません。