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Konstanz als Heimatstadt

銃撃事件

バイエルン州及びバーデン=ヴュルテンベルク州に在留,旅行される皆様(当館メールマガジン,たびレジ登録者の皆様)へ
ミュンヘン日本国総領事館

1 事件概要
 7月30日(日)未明,コンスタンツのナイトクラブにおいて銃撃事件が発生し,2人が死亡,3人が重傷を負った。報道によると,死亡者2人のうち1人は犯人,重傷者3人のうち1人が警察官とのことですが,現時点で,事件の背景は明らかになっていない。

2 当館からの注意喚起
 上記のとおり,現時点,本事件の原因動機は明らかになっていませんが,イスラム・テロ,薬物乱用者等による無差別傷害事件である可能性も排除されず,模倣犯罪が発生するおそれも危惧されるところです。
 在留邦人,旅行者の皆様については,次のことに留意し,安全確保に努めてください。
○ 最新の関連情報の入手に努め,「ここは日本ではない」という意識を持ち,注意を怠らない。
○ 常に周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら,速やかにその場を離れる。
○ 爆発音,銃撃音等が聞こえた場合には,その場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとるか,頑丈な物の陰に隠れる。周囲を確認し,可能であれば,爆発音,銃撃音等から離れるよう,低い姿勢を保ちつつ,速やかに安全な場所に退避する。

ミュンヘン日本国総領事館の7月30日付メールマガジンからです。殺人事件がめったに起こらないコンスタンツでの出来事で,非常に驚きました。

事件が発生したGreyというディスコには行ったことがありませんが,コンスタンツの旧市街地からはやや離れたところにあります。近くには規模の大きなスーパーやホームセンターがあります。もっとも事件が発生したのは明け方4時台だったので,ディスコ以外にはお客さんがいるような場所はなかったものと思われます。
Weltの記事やSWRの報道では,銃撃したのは34歳のイラククルド地域出身者で,1991年にドイツに入国し,15年にわたりコンスタンツ郡に住んでいたとされます。当初はテロの可能性が指摘されていましたが,現在のところイスラム原理主義を背景とするテロではないとの発表がされています。銃撃者はこのディスコの経営者の娘婿で,口論の後に銃をもって現れ,発砲したとのことで,個人的な事情による犯罪の可能性も指摘されています(背景事情についてはなお不明確なようです)。なお犯人は以前からさまざまな犯罪行為を犯しており,警察も警戒の対象にしていたようです。

コンスタンツが全国ニュースに登場することはほとんどなく,また一般に安全とされる南部ドイツでも特に安全な地域とされていただけに,今回のような事件が起きたことは衝撃でした。