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Konstanz als Heimatstadt

電車の飲酒運転

西日本鉄道(本社・福岡市)は19日,男性運転士(34)が8月,乗務前の呼気検査でアルコール分が社内の基準値を超え,再検査で,検査役の助役(45)に身代わりを立てさせ,酒気帯び状態で電車を運転していたことを明らかにした。
同社は運転士と助役を懲戒解雇し,身代わりになった同僚の車掌(33)を出勤停止10日間の処分とする方針。
同社によると,懲戒処分の3人は柳川乗務所(福岡県柳川市)の所属。8月21日午後1時ごろ,始業の花畑乗務所(福岡県久留米市)で,助役立ち会いで行った呼気検査で,運転士から呼気1リットル中0・24ミリ・グラムのアルコール分が検出された。
内規では,0・11ミリ・グラム以上の場合は真水でうがいし,5分後に再検査を受ける。運転士は同じ電車に乗務する車掌に「再検査に引っ掛かるのが怖い」と身代わりを頼み,助役も車掌に検査を受けるよう求めた。
この結果,再検査で「アルコール分の検出なし」とされた運転士は通常勤務につき,検査から15分後,大牟田線花畑―柳川間の普通電車を運行し,また,福岡(天神)大牟田間の特急電車を2往復させるなど,約9時間の勤務中に約6時間乗車して計367キロを走行させた。
同社は,9月11日に実名の投書が届いたため,調査し,同17日になって助役が「運転士に社内処分が出てはいけないと思った」と明かし,ほかの2人も事実関係を認めた。運転士は「前夜,缶ビール2本と焼酎を紙コップ1杯飲んだ」と話しているという。
長尾亜夫(つぐお)社長は会見で「利用者の皆さまの信頼を裏切り,深くおわびします」と陳謝した。
九州運輸局鉄道部の話「前代未聞の考えられない行為。再発防止の対策を講じるよう求める」

読売新聞の今朝の朝刊トップ記事でした。天神大牟田線はほとんど利用しないのですが,それにしても近くにある路線でこうしたことが起きていたことに驚きました。
救いがあるとすれば,内部からの投書によって事実が明らかになり,会社内の自浄作用が働いたことです。