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Konstanz als Heimatstadt

九州厚生年金病院の行方

国が売却の方針を打ち出している九州厚生年金病院(八幡西区)の扱いを巡り,医療関係者らでつくる北九州市の「北九州地域医療体制あり方フォローアップ委員会」(関原敬次郎委員長)は19日,末吉興一市長に「市が購入し,老朽化した市立八幡病院と統合するのが望ましい」とする報告書を提出した。
厚生年金病院は1955年に開業し,2004年5月,約400メートル離れた場所に新築移転された。現在,国が年金財源の確保に向けて売却する方針。売却の際は地元自治体に相談することになっており,同市は地域医療の観点から同委員会に意見集約を求めていた。
同病院は,20の診療科と575床を備えた北九州西部地区の基幹病院。24時間体制で内科,外科,小児科,産科の救急患者を受け入れ,05年度の救急車搬入件数は約4600件に達した。集中治療室12床,新生児集中治療室9床があり,委員会は「公的機能を備え,売却先によっては地域医療に大きな影響を与える」と判断した。
一方,市立八幡病院は17診療科,399床。救命救急センターや第2夜間・休日急患センター,小児救急センターなどの救急機能を備えているが,築30年と老朽化している。同委員会は「重複する機能を整理し,新たな病院として整備することが望ましい。北九州医療圏は病床が過剰傾向にあり,統合は病床数の適正化にも寄与する」としている。同市は「売却が決まれば,この報告書をベースに判断したい」としている。

読売新聞の昨日朝刊(地域面)に出ていました。地元では,売却に対する反対運動がおきていたり,(うわさのレベルですが)筑豊地区の総合病院として知られる麻生飯塚病院が買収するのではという話も出たりしています。今回の報告書は,比較的距離が近くにある市立八幡病院との統合を打ち出しているようです。この日が末吉市長の最終日で,末吉市長の最後の公務がこの報告書の受け取りであったそうです。