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Konstanz als Heimatstadt

消える小学校 生まれる小学校

北九州市の市立小学校で16日,卒業式が行われ,132校で計8814人の児童が巣立った。このうち児童数の減少に伴い,今年度で閉校し,新年度から統合して「黒崎中央小学校」と名称を改める八幡西区の黒崎,陣山小では,最後の卒業式が行われた。
陣山小は70回目の卒業式。今回の36人を含め1万2713人が卒業しており,福重秀人校長は「統合しても,友人や家族に陣山小のことを語り続けてください」などと呼びかけた。
卒業生たちは「陣山小最後の卒業生としてのプライドをもち,中学校に進学しても頑張ります」と力強く答え,保護者らが見守る中,校舎を後にした。
黒崎小は112回目の卒業式で,大竹順司校長が卒業生48人に,校歌に込められた意味などについて話した。
黒崎中央小は,現在の陣山小を利用して4月1日に開校。2年後に,黒崎小跡地に建設される新校舎に移る予定になっている。

読売新聞の今朝の朝刊に出ていました。黒崎小学校は八幡西区では最も古い部類に属する小学校であり,これまでの統合の話に対しても,その名が消えることへの抵抗感から何度も立ち消えになったと聞いています。100年を超える歴史に幕が下ろされる日が刻一刻と近づいています。

学校法人西南学院は,この度,3月15日の理事会において,2010年4月の開校を目標として,西南学院小学校(仮称)の設置準備を進めることを決定いたしました。
小学校設置に関しては,本学の検討課題をまとめた「西南学院の課題と展望」(2001年発行)に,建学の精神を基盤とした教育体制を整備するための課題として記載されて以来,6年間に亘って鋭意検討してまいりました。
子どもの心と行動の変化,それに対する学校の対応,少子化の進行,文部科学省の教育行政の変化など,現在,教育には社会から大きな関心が寄せられています。このような状況を踏まえて,西南学院は,使命である「真理の探究及び優れた人格の形成に励み,地域社会および国際社会に奉仕する創造的な人材を育成する」ことを実現するためには,初等教育段階から,「キリスト教に基づく愛と信頼,感謝と希望に満ちた人格形成を行い,自ら考え・自ら学んで基礎的な学習能力を養う」ことが必要であると考えました。
今後,学院内での具体的検討や関係諸機関との調整の上,最終案を作成し,小学校設置認可を申請する予定です。

一方,福岡市の私立である西南学院は,将来的に小学校を設置する計画を発表しました。福岡市内における私立の小学校としては3番目なのだそうです。福岡ではなお県立高校志向が強いため,私立中学校は隆盛しても,中高一貫一辺倒にならない傾向がこれまではありました。新たに共学の私立小学校ができることにより,この傾向に変化が出てくるのかどうか,注目されます。