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Konstanz als Heimatstadt

犬猿の仲

八幡西区大平台の住宅街で20日,猿にひっかかれてけがをした主婦(59)が22日,読売新聞の取材に応じ,「突然の出来事で抵抗する間もなかった」と襲われた時の様子を語った。同区では8月27日以降,襲撃は収まっていたが,20,21日に3人が襲われ,住民は「いつまで続くのか」と不安を募らせている。同区役所や八幡西署は,わなを仕掛けたり,パトロールを強化したりしているものの有効な対策は見つからず,頭を痛めている。
この主婦は,飼い犬のチワワを散歩させて帰る途中,自宅の数十メートル手前で襲われた。腕などをつめで引っかかれ,腫れ上がった。
主婦によると,物陰から突然,体長約60センチの猿が現れ,犬に飛びかかって来た。あわててしゃがみ,犬を抱きかかえて立ち上がろうとした瞬間,腕に激痛を感じた。動転して尻もちをつくと,目前に威嚇する猿の顔があった。思わず大声で叫ぶと猿は逃げていった。
「猿は地面から跳び上がって襲ってきた。あまりにも突然のことで,とにかく恐ろしくて体が動かなかった。この程度のけがですんでよかった」と振り返る。
現場は近くに国道もある住宅街。主婦は「家の中にも入って来るのではないかと思い,窓を開けておくのも怖くなった。早く何とかしてほしい」と訴える。
同区では6月以降,12人が襲われ,うち8人がけがを負った。朝か夕方,犬がそばにいる時に被害に遭うケースがほとんどで,北九州市は犬の散歩時には注意するよう呼びかけている。

読売新聞の今朝の朝刊(地域面)に写真・表つきで出ていました(強調引用者)。人里に猿が出没する現象は,かつては山にえさがなくなる時期に限定されていた感がありました。しかしここのところは季節を問わず出没しているようです。
また,「犬猿の仲」の諺の通り,猿は犬がいると攻撃するようです。飼い犬が猿におびえていたという話もよく聞きます。泥棒よけには効果があっても,猿の回避には飼い犬は逆効果のようです。