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nimocaはやかけんSUGOCA

西日本鉄道株式会社では,5月18日よりサービスを開始するICカードnimoca(ニモカ)』について,電車とバスのポイントサービスの内容を決定しましたのでお知らせいたします。
同日よりサービスを開始するのは,電車は天神大牟田線全線,バスは福岡都心部を走る一部路線,商業施設は天神地区と天神大牟田線沿線を中心とした加盟店です。
nimocaはバスにも電車にもお買い物にも使えて,しかもバスでも電車でもお買い物でもポイントがたまるたいへん便利でオトクなカードです。なかでも,電車やバスについては,ご利用の回数や金額に応じてポイントが累進的にたまり,まさに使えば使うほどオトクなポイントサービスになっております。
また,あわせてサービス開始時点でご利用いただける全510店(本日現在)の nimoca加盟店がまとまりましたのでお知らせいたします。

西日本鉄道の昨日付プレスリリースからです。気になるポイント率が明らかになりました。

  • 電車 1〜20回の乗車:運賃×1%,21〜40回の乗車:運賃×2%,41回以上の乗車:運賃×3%
  • バス 運賃×2%+ボーナスポイント

ボーナスポイントは2000円到達で50ポイント,4000円到達で100ポイント...のように2000円刻みで50ポイントずつ上昇し,最高は10000円の250ポイント,それを過ぎるとまたもとの増え方になるというしくみのようです。
現在のバスカードは5000円で5750円利用できますが,上記の計算方法だと5000円に対しては250円(5000×0.02+50+100)のポイントとなるので,バスカードよりは500円もプレミアムが減ることになります。現在のバスカードでは10000円でも割増比率は5000円と同じですが,nimocaの場合には950円(10000×0.2+50+100+150+200+250)のポイントになって,5000円に比べるとかなりのお得感が出ます。
もともとICカードにはさほどのプレミアムがつかないものだと割り切れば,nimocaのボーナスポイント制度はそれだけで有り難いものと言えるかもしれません。他方で首都圏と違い,複数の鉄道会社が複雑に絡み合う路線図を構成しているわけではない福岡・北九州都市圏の場合には,カードが一枚になることの利便性は首都圏ほどは高くないでしょう。この場合に現在のバスカードに比べかなり低くなるプレミアムが,nimocaの普及にとって障害になる可能性は否定できないと思います(もちろん将来的にバスカードが廃止されればnimocaに移行するほかないと思います)。
昨日は,福岡市営地下鉄も新しいICカードの名称を「はやかけん」と発表しました。JR九州SUGOCAと並びようやく福岡・北九州都市圏のICカードの全体像が分かってきました。