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Konstanz als Heimatstadt

中心市街地活性化計画認定

北九州市は9日,国に申請していた小倉地区(小倉北区)と黒崎地区(八幡西区)の中心市街地活性化基本計画が認定されたと発表した。1都市で2地区の認定は全国初で,「街おこしの弾みになる」と期待されている。
計画エリアは,小倉がJR小倉駅周辺の約380ヘクタールで,黒崎がJR黒崎駅周辺の約70ヘクタール。同市が都心と位置づける小倉地区は,商業や文化の拠点を目指しており,小倉駅南口の再開発や漫画ミュージアム開設など77事業を計画。副都心とする黒崎は郊外型集客施設との回遊性強化に重点を置き,複合商業ビル「コムシティ」の再生や巡回バス運行など42事業を盛り込んだ。
2013年までの5年計画で,中心市街地の歩行者通行量を小倉地区で20%,黒崎地区で30%増加させる数値目標も掲げた。認定によって小倉地区に150〜200億円,黒崎地区に30〜40億円が国から助成される見通し。
北橋健治市長は定例記者会見で「官民一体となって計画の実現を目指したい」と意気込んだ。北九州商工会議所の重渕雅敏会頭は「住んでよし,訪れてよし,の街づくりを目指す」。中村真人副会頭は「拠点づくりとにぎわいづくりの両面から課題解決に取り組む」とする談話を出した。

読売新聞の昨日朝刊に出ていました。計画案については以前もとりあげたことがありました。
上記の記事によると,小倉の方は新たな施設建設がかなり盛り込まれ,黒崎ではすでに計画があるコムシティ再生やイオン出店をにらんだ回遊性確保が中心のようです。巡回バスによる回遊性の確保は興味深い試みですが,不安もあります。黒崎地区はそれほど商業地が広範囲に分布しているとは言えず,これまでの購買パターンは1つの場所で済ませる傾向にありました。巡回バスがかなりの本数に上れば別ですが,需要との関係で本数がそれほどないとすると,こうした購買パターンを変えるほどの効果が期待できるかどうかは微妙だと思います。