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Konstanz als Heimatstadt

折尾駅舎保存方針

日本で最初の立体交差駅であるJR折尾駅(八幡西区)の駅舎の保全方法を検討してきた地元のまちづくり団体「おりお未来21協議会」は,待合用の円形ベンチなど駅のシンボル的な部材を再利用して,現駅舎の原型である1916(大正5)年当時の外観で移築・保全するとの基本方針をまとめた。駅舎は周辺の総合整備事業に伴い,今秋以降に解体されることになっている。部材は市が一時保管するが,移築場所の敷地取得の資金確保などが今後の課題になる。
1891(明治24)年開業の折尾駅は木造2階建てで,コロニアル様式の趣ある姿が地域の顔として親しまれてきた。解体方針を受けて地元住民らから保存を望む声が上がり,地元の自治区連合会や商連の関係者でつくる協議会が保全・活用方法を検討してきた。
基本方針によると,移築場所は駅南口広場付近か堀川沿いの公園を想定。復元は2018年以降で,商業機能や図書館などの機能も備えた施設を目指す。敷地取得や建物保全にかかる費用については寄付金を募るなどして確保し,管理・運営も地域住民が担当する。今後,事業母体となるNPO法人など組織の設立を進めていく。
協議会の山本啓治会長は「組織づくりを早急に進め,移築・保全に前進していきたい」と話している。【佐藤敬一】〔北九州版〕

現在の折尾駅
毎日新聞の今日付記事からです。ひとまず移築保存の方向が固まりつつあるようで安心しました。商業機能や図書館とセットで配置することで,まちの顔としての性格も今後とも保持できそうです。
具体的な作業,とくに移築主体の問題と財源の問題が今後この計画を実現する上で重要になってきそうです。