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Konstanz als Heimatstadt

井筒屋・博多撤退

井筒屋(北九州市小倉北区)が運営する複合商業施設「博多リバレイン」(福岡市博多区下川端町)地下2階に出店している「サロン・ド・井筒屋U」が6月30日で閉店し,福岡都市圏での43年の歴史に幕を閉じた。
1966(昭和41)年には旧博多駅の核テナントとして「博多井筒屋」をオープンしたが,駅ビルの新築に伴い2007年3月に閉店。同年11月に富裕層をメーンターゲットとし,レベルの高い接客で新しいモデルを目指し同施設に出店したが,景気の悪化で高額商品の売り上げが低迷し,業績回復が見込めないことから,今年3月に撤退を発表していた。
同社広報担当者は「1年8カ月間,ギフトサロンでも大型施設でもなく,セレクトショップとして,皆さんに惜しまれているのを感じた」と無念さをにじませた。今月からスタートした閉店セールでは売り上げがよかったことを明らかにし「今後品ぞろえの知識やバイヤーの視点など培った経験を生かして,小倉を中心に基盤を強化していきたい」と話した。
また店長の藤原しのぶさんも「今後いろいろな店づくりをしていきたかっただけに残念だが,もしまた博多でお会いすることができれば,引き続き井筒屋グループをご愛顧いただきたい」と心境を語った。
今後,先月綱場町に移転した外商チームが6名残るほか,九州焼酎蔵,九州逸品倶楽部のみ営業を続け,アフターサービスの窓口としても受け付ける。また一部のテナントについては同施設と直接契約を結び,今後も営業していく。同社は北九州地区を中心にシフトし,小倉での百貨店事業に力を注ぐ。

博多経済新聞の昨日付記事からです。博多井筒屋の代替テナントとして博多リバレインにオープンしたのはまだ記憶に新しいことですが,先月一杯で店を閉じてしまったようです。場所の問題とマーケティング戦略の問題の双方が原因だったように思われますが,北九州地区に経営資源を集約しようとする最近の井筒屋の動きからすれば,あまり驚くに値しないことなのかもしれません。