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Konstanz als Heimatstadt

貝塚線←→箱崎線

福岡市地下鉄箱崎線中洲川端貝塚,4.7キロ)と西鉄貝塚線貝塚西鉄新宮,11キロ)の直通運転に向け,検討を進めている福岡市は15日の議会交通特別委員会で,相互乗り入れする際の車両整備費を約50億円とする概算を示した。
市は「実現可能性がある直通運転のモデル」として,西鉄三苫(東区)から地下鉄の中洲川端,天神までの2案を設定。車両数をこれまで検討してきた6両から,(1)初期投資が圧縮でき(2)採算性が見込める−などの理由から3両に減らした。現ダイヤを保つために必要な9編成27両の概算整備費として約50億円を示した。
市は今年度中にも2案での需要予測,レールの改良費なども含めた全体事業費を試算し,来年度以降は採算性を検討する。市住宅都市局は「今回は三苫までの案を示したが今後,新宮までの延伸も視野に西鉄とも協議したい」としている。
両線の貝塚駅は隣接しているが,乗り換えるには一度ホームを出て改札を通る必要がある。直通運転は71年からの懸案で,02年には西鉄宮地岳線(現・貝塚線)への地下鉄乗り入れを求める請願が議会で採択されている。【鈴木美穂】

毎日新聞の16日付記事からです。西鉄貝塚線福岡市営地下鉄箱崎線の直通運転問題は以前から議論されているもののなかなか進展がありません。西鉄貝塚線の高架工事が終わっているため,実現の可能性は以前よりは高まっています。また3両編成とすれば,西鉄線内でのホームの改修工事が基本的には不要になるので,初期投資はかなり圧縮できるはずです。
他方,気になることとしては,地下鉄線内が3両編成であることが輸送力との関係で十分かどうかということです。日中ならば3両編成でも何とかなるかもしれませんが,朝夕の時間帯の3両編成はおそらく厳しいと思います。ダイヤの組み方を複雑にしないためには中洲川端で止める方が現実的な気がしますが,天神まで直通しないと沿線の利用者に対するアピール力に欠けることは否めません。