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Konstanz als Heimatstadt

芦屋鉄道

大正時代から昭和にかけて約17年間だけ福岡県芦屋町遠賀町で運行し,「幻の鉄道」と呼ばれる芦屋鉄道。その開業時に活躍した蒸気機関車(6トン)の設計図が芦屋町内の民家から見つかり,町歴史民俗資料館「芦屋歴史の里」で公開されている。町は「まるで実物が見えるよう。鉄道ファンのみならずとも,ぜひ見に来てほしい」と話している。
芦屋鉄道は1915年(大正4年),地域活性化の切り札として住民有志が出資して設立。九州鉄道の遠賀川駅(現・JR遠賀川駅)から西芦屋駅(現在の芦屋町役場付近)までの6・1キロ間を運行した。しかし,路線バスなどに押され,31年(昭和6年)に運行休止となり,翌年に廃業した。
設計図は昨年夏,町内の夫婦から「調べてほしい」と資料館に持ち込まれた。青色の製図用紙9枚に機関車の外観や連結器などが描かれており,車体は長さ3・59メートル,高さ2・34メートル,幅1・4メートル。重さは約6トン。レール幅は約70センチで,JRの在来線より約30センチ狭い。
町には,開業時に機関車2台を購入したという記録があるが,写真は1枚しか残っておらず,設計図で詳細な姿や形が初めて確認できたという。夫婦は「なぜ,うちにあるのかわからない」と話している。
機関車は馬力が弱く,たくさん人が乗ると坂を上れず,乗客が降りて押したという逸話も残っている。資料館の山田克樹学芸員(48)は「九州新幹線が全線開通して注目されているが,小さな鉄道の歴史にも目を向けてほしい」と話している。
展示は29日まで。問い合わせは資料館(093・222・2555)。

読売新聞の今日付記事からです。国鉄芦屋線については存在を知っていましたが,その前に芦屋鉄道が走っていたとは知りませんでした。上記の記事からは当時における鉄道の社会的役割が感じられるエピソードで興味深いです。