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Konstanz als Heimatstadt

長距離バスの脅威

Die Deutsche Bahn will mit neuen Verbindungen im Fernverkehr, der Anbindung zusätzlicher Städte an das ICE- und IC-Netz sowie besserem Service den Kundenschwund in ihren Fernzügen aufhalten. Ein Programm, das mit dem Titel "Größte Angebotsoffensive in der DB-Geschichte" überschrieben ist, wird heute dem Aufsichtsrat vorgelegt. Gibt das Kontrollgremium grünes Licht, sollen am selben Tag Details des Programms veröffentlicht werden.

Die Weltの18日付記事からです。



コンスタンツに滞在していると,最近,長距離バス(Fernbus)の話を聞くことが増えてきました。ドイツにおける陸の孤島というべきコンスタンツでは,鉄道による移動に極めて時間がかかります。チューリッヒまでは1時間20分程度ですが,ミュンヘンは何度も乗り換えて5時間くらいかかります。ところがここ2年ほどは長距離バスがコンスタンツにも登場し,チューリッヒミュンヘンとも短時間でかなり安く移動できるそうです。ミュンヘンは3時間台だそうで,かかる料金も事前にwebで購入しておくとかなり格安だそうです。札幌から東京まで鉄道で移動したレール先生でさえ,長距離バスの利用を勧めてきました。
このWeltの記事を読むと,このような長距離バスの脅威がDBにとってかなり大きなものになっていることが分かります。2013年に長距離バスが自由化されて以来,長距離移動におけるバスのシェアが高まっており,鉄道利用が低迷しているようです。そこでDBとしては,これまでICやICEが通っていなかった都市に新たにIC・ICEを走らせたり*1スイス国鉄のような毎時同じ列車ダイヤとハブ駅への列車の集中により乗り換えを円滑にしたりすることを計画しているそうです。また,車両に対する投資を行い食堂車やトイレを改善することや,指定席料金を標準運賃に含めること,さらに短期間のバーンカードを創設することも検討されています。
これらが実現すると確かにドイツの鉄道はより快適で便利になると思います。他方で投資の額がかなりに上り,それゆえ段階的に改善を図る計画とのことであり,目に見えて鉄道が改善されるにはまだかなりの時間がかかりそうです。

*1:コンスタンツからは以前はICがハンブルク等とを結んでいましたが,2014年12月のダイヤ改正で週末のみの運行になり,毎日ICが運行する区間でなくなってしまいました。