ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

湿度


日本とドイツの日常生活に大きな影響を与えているのが,湿度の違いです。日本では(地域にもよりますが)一般に夏の湿度が高く,冬の湿度が低い傾向にあります。ドイツの場合にも季節ごとの湿度の差がありますが,それよりも地域的な差の方が大きいように感じられます。ボーデン湖を抱えるコンスタンツでは,ボーデン湖のおかげで湿度が比較的高めで,冬でも空気が乾燥しすぎず,リップクリームがなくても過ごせます。
そうはいっても,日本と比較するとドイツの湿度は低めです。ドイツ人は一般に傘をさすことがほとんどありません。ひどい雨でもレインコートで済ませてしまいます。日本では,雨の時にカッパを着ると,外からの雨は防げても,湿度が高いためにカッパの内側が湿ってしまいます。しかしドイツでは雨でも日本に比べると湿度が低いのか,レインコートの内側が湿ることはあまりなく,また多少濡れてもすぐに乾いてしまいます。
ドイツに留学して最も驚いたことの一つは,こちらの黒板消しです。こちらではスポンジを水に濡らして黒板を拭きます。日本で同じことをやると,なかなか黒板が乾かずにチョークですぐに書くのが難しく,また下手に書いてしまうと普通の黒板消しで消えなくなることになりますが,ドイツでは黒板消しを使って5秒程度ですぐに書けるようになります。水に濡らしているので粉が飛び散ることもなく,先生の衣服が白くなることもありません。
...記録的な熱波がやってきているドイツでは,温度だけではなく湿度も上昇気味です。ゲストハウスの部屋の温湿度計では,湿度が65%を超えており,日本の夏を思い出させる蒸し暑い感じになってきました。