ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

水泳好きのドイツ人

ライン川を区切っただけのHallenbad
ドイツを地図で見ると分かるように,海岸部に接しているのは北部の一部だけです。ドイツ人が海として連想するのは北海(Nordsee)とバルト海(Ostsee)だけです。北部海岸地帯にはいくつかリゾート地があり,夏は海水浴をする人も多いようです。
これに対してドイツ南部は山間地域で海からは遠く離れています。この地域のドイツ人にとっては泳ぐのは湖や川です。ボーデン湖沿いやライン川沿岸には,整備されているいくつかの水浴場がありますが,そういったものがない普通の場所でも天気がいい日には複数のドイツ人が泳いでいます。コンスタンツで一番古くからある屋外プールであるHallenbadは,実はライン川の一部を区切っているだけで,シャワーや着替えの施設がある以外は単に川で泳ぐだけです。川や湖で泳ぐことに対する抵抗感はほとんどないようです。
夏のコンスタンツでいつも驚かされるのは,旧市街のすぐ近くのこうした場所で人々が水着を着て寝転がり,荷物を置いたまま川で泳いでいることです。コンスタンツの治安はたしかによいですが,日本でもここまでの不用心はさすがにできないのではないかという状況でも,ものがとられたりするという話は聞きません。もうひとつ驚くのは,気温が15度くらいでも平気で泳いでいることです。ボーデン湖やライン川の水温は夏でも決して高くなく,せいぜい23度程度と言われていますが,そんな中でも(場合によっては早朝でも)泳いでいるドイツ人を見ると,そもそもの基礎体力や免疫力がドイツ人は随分と高いのではないかといつも思ってしまいます。