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Konstanz als Heimatstadt

長距離バス

以前にも取り上げた長距離バスに乗ってみました。
今回乗ってみたのは,コンスタンツからフライブルクを経由してドルトムントまで走るバス(11番)です(ストラスブールまで乗ってみました)。

乗車券と価格

長距離バスの乗車券はネットで事前に買っておくと安くなります。フライブルクまでは片道8ユーロ,ミュンヘンまでは片道11ユーロです。決済手段はクレジットの他,銀行口座からの引き落としも可能です。価格は需要によって変動するしくみで,同じバスでも日によって価格が違ったり,同じ日でも出発時間によって変わったりします。
乗車券は印刷して,当日にバスの運転手に提示します。バスの運転手はスマホでバーコードを読ませて予約者かどうかを確認します。このほかに乗車券も印刷して持っていなければならないと書いてありますが,運転手は乗車券までは確認しませんでした。このバーコードはスマホに表示させてもよく,そのための専用アプリもあります。
座席は指定できないので,どの座席に座るかは早い者勝ちです。コンスタンツは始発なので,多少早めにバス停に行けば,座席はある程度自由に選べます。
キャンセルの場合,返金処理を選択すると,1/3程度しか戻って来ません。全額を戻すためには,ポイント(Gutschein)での支払いを選ぶ必要があります。ポイントは1年間有効で,別のバスの予約の際に利用できます。

バス停

コンスタンツのバス停は,Döbeleplatz(旧市街の南西の外れ)とAllmansdorf(メアスブルクへ向かう船着き場の手前,同名の市バスのバス停と同じ場所)の2箇所です。フライブルクでは中央駅に隣接するZOB(バスターミナル)に停車しました。

車内の設備

車内の広さは,日本で言えば普通の(中距離程度の)高速バスとほとんど同じです。座席は2列×2で,場合によっては2階建てのバスが来ることもあります。トイレはありますが,お世辞にもきれいとは言えません。車内では無料でインターネット接続サービスが提供されています(乗ったバスはたまたま設備が壊れていて使えませんでした)。車内販売としてスナック・コーヒー・水などが売られていますが,セルフサービスである上に,走行中に移動して買うのはかなり危険なので,実際に買うのは停車中に限られているように思われました。

列車との比較

まずは値段の安さに驚きます。Landesticketを使ったとしても,フライブルクまで8ユーロではいけません。また,コンスタンツのような陸の孤島では,乗換なしにいける地点は限られるため,乗り換えの手間が省ける長距離バスは魅力的です(ドイツの場合には,列車の遅れによる乗り換え失敗のリスクもそれなりに大きいため,この点はなおさら魅力です)。インターネット接続サービスが無料で使える点もメリットです。スイスでは今年中に長距離列車では無料でインターネット接続サービスが利用できるようになるようですが(すでに主要駅では無料で接続できます),ドイツではまだそのような計画はないようです。
他方,バスのデメリットとしては,電車に比べて狭いこと,座席が一杯になることが挙げられます。車内でパソコンなどの仕事をするにはスペースが小さすぎるほか,中程度の荷物を置く場所が車内には十分にありません(預ければ問題ありませんが,預けられるのは1個だけです)。
それでも,新しい選択肢を提供し,DBのストライキの場合でもなんとか長距離移動ができるようになった点では,長距離バスの功績は大きいと思います。