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Konstanz als Heimatstadt

雪のコンスタンツ

雪のコンスタンツ

約2ヶ月半でコンスタンツに戻って来ました。コロナ前から考えても,このように早く戻ってくることができたのは珍しいです。
今年のドイツはそれなりに寒い冬になっており,昨夜到着時には0度前後,今日も同じくらいの気温で朝から雪が降っています。ただ,以前の留学中に見かけた粉雪ではなく,日本でふりそうな牡丹雪に近い水分量の多い雪でした*1
今回の滞在時間は非常に短いですが,11月末の滞在は長期留学中の2009年以来なので,この時期のコンスタンツの様子を見ることができるのは楽しみです。

*1:今日インタビューした教授の話では,2年ぶりの積雪とのことでした。

Auf Wiedersehen!

約1ヶ月にわたるドイツ滞在が終わりました。最初にコンスタンツに来てから15年となるこの年にある程度長く滞在できたのは幸運でした。
今回のドイツ滞在は,コロナ禍が落ち着いてから2回目でしたが,1回目が4日間の滞在にとどまっていたため,ドイツの感覚を取り戻す(nachholen)には至りませんでした。今回の滞在でようやく感覚を取り戻すとともに,4年間できなかった様々なことを片付けることができました。

コンスタンツの晩夏

また,1ヶ月もマスクをしなかったのも久しぶりのことでした(たぶん日本ではまたマスクをするでしょう...)。こちらではマスクをしている人は本当に稀で,こちらに住んでいる人によると,マスクをしているのはコロナに罹患している人である可能性が高いとのことでした。確かに,ヨーロッパではもともと,マスク=病人という扱いだったので,コロナ前の感覚にほとんど戻ったということなのでしょう。
コンスタンツの市街地は,思ったほど変化がなく,レストラン等も含めコロナ前の状況がある程度維持されていました。他方で,物価の上がり方はかなり大きく,ドイツ語を母語としない人の数も体感的にかなり増えたように思われました。他方で,他人をあまり気にしない生き方は維持されており,それがコンスタンツ滞在を快適なものにしてくれました。

駅前広場工事

コンスタンツ駅前は,通常はそれほどの交通量はありませんが,土曜日になるとスイスから流入する車の影響を受けて車の流れがかなり悪くなります。駅自体は数年前にリニューアルされたものの,駅前の道路・広場は手を入れていませんでした。今月30日から駅前広場の工事が本格的に始まり,工事は2年程度続く見込みです。これに伴って,コンスタンツのバスの経路が大幅に変わります。

バスの新ルート

現在と運行ルートが変わらないのは,1番(メアスブルクにわたる船着き場行きのバス)と9番(大学行きのバス)だけです。コンスタンツ駅前の通りが一方通行(北行き)になるため,南向きに走る5番と6番のうち6番は旧市街地の循環運転となり,駅前にも停車します。また14番の平日の便(基本的に夜間のみ)は9番と同様に駅前に停車します。
それ以外の多くのバス(14番の土日の便を含む)は,市役所(Bürgerbüro)までの運行で,その後直ちに反対側の車線のシュテファン学校(Stephansschule)から発車します。駅前を全く通らないので,駅前からは一旦1番や9番に乗って,途中で乗り換える必要があります。5番のバスは市役所(Bürgerbüro)からパラディース地区(Paradies)を循環してHornの方向に走ります。

バスの終点となる市役所

当面の間多くのバスの終点となる市役所バス停は,旧市街の外側にありますが,比較的旧市街中心部に近い場所にあります。鉄道等を利用するのでなければ,それほど大きな影響は出ないかも知れません。
問題は,工事が予定通りに終わるのかということです。現在の説明ではetwa 2 Jahrenですが,本当に2年程度で終わらない可能性は十分にあります。

2つのTransponder

数年前から使われ始めた大学のTransponderですが,現在ではわずかに残っていた物理的な鍵もほぼなくなり,ほぼすべてがTransponderに置き換わっています。Transponderの場合には,複数の部屋の鍵を開けることもできるので,特に大学においては便利だと思う反面,大学とゲストハウスのTransponderで使い勝手が微妙に異なり,当初は混乱しました。

2種類のTransponder

左側がゲストハウス用のTransponderで,使うのはドアを開けるときだけです。ドアを閉めると自動的にロックされます。また,特にアクティベーションの操作は必要なく,期間内であればすぐに使うことができます。
これに対して右側の大学用のTransponderは,ドアを開けるときと閉めるときの両方使います(ドアはオートロックではありません)。鍵を閉めることができた場合には,ランプが緑・赤の2回点灯します(開けるときは緑ランプだけです)。接触のさせ方によっては閉めたいのに開ける操作になってしまうので,ランプの色を最後まで見ている必要があります。さらに厄介なのは,毎日アクティベーションが必要で,アクティベーションしないと鍵が操作できないことです。

ドアの横にある小さなプラスティック枠でアクティベーション

アクティベーションできる装置は,出入口付近にいくつか設置されています。この写真は法学部の建物(C)の1階(一番下側の入口)のドアですが,このプラスティック枠に数秒当てて音がすると,アクティベーションが終わります。他には,2階のYの建物との境目の入口や,4階の図書館の入口近くにもあります(同じような装置でも,別の建物ではアクティベーションできません)。
以前に滞在した4年前は,一度だけアクティベーションすると,その後は不要でしたが,今回聞いてみたところ,毎日の操作が必要とのことでした。
幸い,これまでTransponderが機能しなくなったことはないですが,物理鍵と異なり電源系統がうまく機能しないと作動しない可能性もあるので,あまり安心して使用することはできません。

インペリア30周年

コンスタンツのシンボルといえば,駅からボーデン湖側に建っているインペリア像です。

インペリア像と観光船

しかし,この像はそれほど古いものではなく,今年でようやく30周年を迎えます。インペリアはコンスタンツ公会議を風刺する像であり,会議よりも後の時代を生きた娼婦をモデルにしたとも言われています。インペリア像は回転しており,暫く待っていると全貌が分かります。
内容や容姿から,設置当時は像に反対する意見も強く,撤去要求もあったと言います。しかしそれから30年が経過して,インペリア像は完全にコンスタンツのシンボルとなっており,ライン川の橋には,30年を祝う旗が掲げられています。

季節の変わり目

ここ数日,某お仕事のためドイツを離れていました。戻って来たら天気予報通り気温が下がっており,30度に迫る暑さはようやく終わりの時を迎えたようです。

ライン川で泳ぐ人

とはいえ,なお数人の老若男女がライン川で泳いだり飛び込んだりしており,夏の灯火はまだ完全に消えてはいないようです。今週から学校が始まり,Urlaubのシーズンが終わったので,コンスタンツの街はだいぶ落ち着きを取り戻しています。

鉄道事情

コンスタンツの鉄道事情はだいぶ変わりました。

コンスタンツ駅に停車するDBとSBB

2015年滞在時にはコンスタンツからドイツ国内の主要都市に向かうICが定期列車としてほぼなくなっていましたが,最近復活したようで,ハンブルクアルトナ行きやシュツットガルト行きなどがあるようです。このうちシュツットガルト行きは,本来であれば走れるはずのジンゲン(Singen)から北上するルートがずっと工事中であるため,その代替として走っており,黒い森鉄道経由でシュツットガルトまで走ります。また,時刻表ではICではなくICEとなっており,比較的最近開発された電車型の車両が走っています。
他方,スイス方向は,チューリッヒ空港に向かう列車の行き先がルツェルンに変更されたほか,ザンクトガレン方向に向かう直行列車もできています。以前は通常の客車でしたが,今回は二階建ての客車になっていました。
しかし,ドイツの長距離列車(Fernverkehr)が定刻に動かないのはあまり変わっていません。