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Konstanz als Heimatstadt

烏の話

八幡東区諏訪1の諏訪一丁目公園で9日,巣から落ちたとみられるカラスのひなが見つかり,八幡東署員が保護した。親鳥とみられる1羽が,同署近くで我が子を捜すように鳴き続け,子を思う親鳥の思いの強さに,署員らが感心している。
9日午前10時過ぎ,公園にいた男性から「カラスに襲われた」と110番があった。署員6人が駆けつけると,1羽のカラスが,巣から転落したひな鳥を見守るように上空を旋回。ひなに近づく人を見つけては急降下し,激しく頭をつついていた。
野球帽,革手袋を着用した署員が約20分間,攻撃をかわしながら走り回り,たも網でひなを捕獲。約1キロ離れた署に運んだ後,同市小倉北区の動物園「到津の森公園」に持ち込んだ。
同動物園によると,ひなは体長約50センチ。巣立ち前に親鳥と一緒に巣を飛び立つ練習中に,失敗した可能性が強いという。同動物園で2〜3週間飼育し,飛べるようになったら放すという。
署員らが一息ついていたところ,昼になって親鳥とみられる1羽が同署前の信号機に飛来。「ギャー,ギャー」と日が落ちるまでの約6時間,鳴き続けた。
道崎光義副署長は「親ガラスは子どもを返せと訴えているのだろう。人間の社会では,子どもたちが被害に遭う凶悪な事件が続いているだけに,ひたすらな親心に切ない思いがする」と,しんみりと話していた。

読売新聞昨日朝刊の地方面に掲載されていました。子どもが被害にあう事件が近時多発している中で,胸を打たれる記事でした。とはいえ,繁殖期の烏は人を襲うことがあって危険なので,あまり近づかない方がよさそうです。
烏の話題をもう一つ,

インターネットで大量の情報をやり取りできる光ファイバーをカラスが切断してしまう被害が増えている。
巣作りのために食いちぎろうとした行動がエスカレートし,ストレス解消の「遊び」になっている可能性もあるという。
首都圏で電柱を利用した光ファイバー網を保有している東京電力によると,カラスによる被害は昨年689件。繁殖期のカラスが巣作り用の小枝を集める3,4月が特に多く,今年も3,4月だけで407件にのぼった。NTT東日本でも,一昨年の3〜5月に約700件の被害があった。
光ファイバーは,ガラスの繊維などでできており,ワイヤで補強,ビニールで被覆されているものの,断面は縦5ミリ,横2ミリほどしかない。太い電線や電話線と異なり,くちばしで引きちぎりやすい。特に,幹線から家庭用回線を分ける分配箱の周辺が狙われやすく,20本の回線のうち14本が切断された例もあった。

読売新聞の今日付記事からです。デジタル技術のもろさを思い知らされる内容です。