ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

皿倉山観光推進

北九州市は新年度から「100億ドルの夜景」と称される八幡東区皿倉山(標高622メートル)の夜景観光推進に乗り出す。具体的には,同山の帆柱ケーブルカーとスロープカーの増便や最終ダイヤの30分程度の延長,市内主要施設とケーブルカーの駅を結ぶシャトルバスの運行などを検討。新年度当初予算案には,ケーブルカー運営会社への支援やシャトルバス運行などに650万円を計上した。
同山では,ケーブルカーが山麓(さんろく)駅と山上駅を結んでいる。昨年12月には,山頂付近に新しい展望台が完成し,山上駅から展望台までを結ぶスロープカーもできた。
夜間の増便は,秋の行楽シーズンや,空気が澄んで夜景がくっきり見えるようになる真冬を中心に検討。現行の山上駅のケーブルカー最終便(下り)は,平日が午後6時,土日祝日が午後9時だが,土日祝日を中心に,最終便を遅らせる方向で運営会社と協議を進めている。
また,シャトルバスは,市内のホテルなどの主要施設と山麓駅を結ぶ構想で,運行は市観光協会への委託を検討している。
皿倉山の夜景については,夜景愛好家グループ「夜景倶楽部(くらぶ)」(縄手真人代表,約1200人)が2003年,インターネットでの投票結果をもとに,若草山奈良市),笛吹川フルーツ公園(山梨県山梨市)とともに新日本三大夜景に選んだ。しかし,市によると,皿倉山の観光客数は同年の約56万人から年々減少し,06年は約43万人に落ち込んだ。
市は「夜景観光の推進は宿泊客を増やし,市経済への波及効果が大きい。展望台とスロープカーからの夜景をPRし,皿倉山観光の巻き返しを図りたい」としている。

読売新聞の昨日付記事からです。皿倉山からの風景は見事であり,特に夜景は非常にきれいですが,観光地としての門司港の地位が向上したのに比べると皿倉山知名度は今ひとつでした。
その一つの理由は,公共交通機関によるアクセスが難しいことにあるのではないかと思います。現在では高速バスのバス停がすぐ近くにできていますが,この高速バスとJRとの接続点が遠く,また市内の各地からこの高速バスにアクセスできるわけではありません。かつてはJR八幡駅から路線バスが多少ありましたが,利用者減少で現在は非常に限定的にしか走っていません。その意味でシャトルバスの運行は,観光客を増やす大きなきっかけとなる可能性があります。