山口井筒屋
地場大手百貨店の井筒屋(北九州市)は,山口市の百貨店「ちまきや」の店舗を借り受け,同市に出店する方針を固めた。ちまきやは当面,現店舗のまま営業を続ける。継承する店舗は改装を経て「山口井筒屋」(仮称)として来年秋のオープンを目指す。子会社の宇部井筒屋(山口県宇部市)が運営する見通しだ。14日午後に発表する。
井筒屋は9月,ちまきやの要請を受けて同社と業務提携を結んだ。同社に人員を派遣し,品ぞろえやサービスの強化に取り組んできたが,店の営業を早期に立て直し,地元商店街の活性化を図るには,ちまきやが百貨店業から撤退し,井筒屋が店舗運営を全面的に担う方が得策と判断したとみられる。
ちまきやは1937年に設立され,店舗は山口市の本店のみ。一方,宇部井筒屋はちまきやの子会社が前身で,69年に井筒屋が資本参加し,72年に追加出資で子会社化した経緯がある。
同じく読売新聞の昨日付記事からです。九州の方では基本的に集約戦略をとってきている井筒屋ですが,山口では店舗を新たにオープンさせるようです。ただ,これまでの経緯や賃貸形態での出店であることを考えると,拡大戦略に転換したというわけでもなさそうです。