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Konstanz als Heimatstadt

カーニバル

コンスタンツでもカーニバルが始まりました。


仮装行列
カーニバルはもとはゲルマンの春を迎える祭りであったと言われます。それがキリスト教が入ったあとは,イースター前の断食の時期を迎える前に大騒ぎをすることが許される祭りになったとも言われます。ドイツではケルン・ボンなどの地域と南部の黒い森の地域がカーニバルの開催地として有名ですが,両者は大きく性格を異にしており,黒い森の地域のカーニバルの方がゲルマン色が強いものだと言われます。
ニーダーブルクの飾り付けの様子
コンスタンツのカーニバルはファスナハト(Fasnacht)あるいはナレンフェスト(Narrenfest)と呼ばれています。正しくは1月の段階から始まっているのですが,特に盛り上がりを見せるのは2月の第2木曜日(Schmotzige Dunschtig)から翌火曜日までで,ピークは月曜日(Rosenmontag)です。昨日がそのSchmotzige Dunschtigでしたが,昨日は朝から各所に仮装した人たちが集まって(-7度の気温にもかかわらず)大騒ぎを繰り返し,ビール片手に陽気な顔をして街をうろうろしていました。大学でもNarrenfestが開催されており,普段はあまり見られない"活発な"大学生の様子を見ることができました。
Villingenのカーニバル
夜7時から旧市街では仮装行列(Umzug)が始まりました。その前から町中かなりの賑わいでしたが,仮装行列の時にはほとんど前に進めないほどの人の多さでした。この仮装行列の際の正しいスタイルは全身に白いものを身につけるというもので,日本風に言えば御神輿のようなものをかついだ白装束の人たちが次々と行進していっていました。他にも日本風の山車のようなものが出てきていて,山傘を思い出しました。昨年はこの時期に仕事で日本に帰っていて見ることができませんでしたが,今年は見る機会があってよかったです。
もともとカーニバルは日本の節分に近いもので,冬を追い出して春を迎える祭りです。ゲルマン色の強さのせいか,遠く離れたアジアの祭りとの類似点が多くあるように感じました。