新幹線割引切符
JR九州は24日,来年3月12日に全線開業する九州新幹線鹿児島ルート(博多―鹿児島中央)の割引料金を,博多―鹿児島中央間で片道9000円(普通車指定席),博多―熊本間で3500円(自由席)とする方針を固めた。27日に発表する。
正規料金は博多―鹿児島中央間が1万170円(普通車指定席),博多―熊本間が4480円(自由席)で,割引率はそれぞれ12%,22%となる。全線開業後の博多―鹿児島中央間の最速所要時間は,特急と乗り継ぐ現行より53分短い1時間19分,博多―熊本間は40分短い33分。
飛行機は福岡―鹿児島間で所要時間45〜50分,料金(通常期)1万8600円。高速バスは同4時間弱,5300円。JR九州は競争力を確保できる水準に割引料金を設定したとみられる。
読売新聞の昨日付記事からです。現行の博多→鹿児島中央間2枚きっぷは7800円(1枚分),博多→熊本では2300円(1枚分)だったので,とくに鹿児島との間ではあまり値段が変わらない感じがします。熊本との間でも,時間短縮効果を考えれば適正な値段設定のように思われます。
気になるのは,北九州地域からの割引切符の設定です。北九州市内からは現在,鹿児島中央までの2枚きっぷ(1枚9000円)が設定されていますが,これは新八代までの在来線特急とその先の新幹線の切符のセットです。今回,山陽新幹線との直通運転が実現することにともなって,小倉→博多間の新幹線部分を含む割引切符が発売されるのかどうかが注目されます。