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Konstanz als Heimatstadt

新しい博多駅

九州の玄関口,福岡市の博多駅ビルが大型商業施設の「JR博多シティ」として生まれ変わり,2日,カード会員らを対象にプレオープンした。
開店前に約5000人が列をつくったことから,予定を1時間繰り上げて午前10時に開店し,朝早くから並んだ主婦や若者たちは足早に店内に入った。3日午前10時に本格開業する。
博多シティは1889年開業の初代博多駅から数えて4代目の建物。JR九州が600億円強を投じ,約5年かけて建設した。地上10階,地下3階,延べ床面積約20万平方メートルで,売り場面積(約10万平方メートル)は建て替え前の約6倍になった。阪急阪神百貨店博多阪急,生活雑貨の東急ハンズなどが入り,初年度は1日平均約10万人の入館と年間約700億円の売り上げを見込む。

読売新聞の昨日付記事からです。今日新しい博多駅が正式にオープンします。


福岡に定期的に行くようになった15年前には,博多駅とその周辺には十分なお店の種類・数がなく,何を買うにも天神に行かなければだめでした。その後,バスターミナルがビルになって紀伊國屋書店などが移転したり,筑紫口にヨドバシカメラがオープンすると,博多駅周辺でもそれなりのものが買えるようになって来ました。その結果,最近では天神に行くことがめっきり減りました。
新しい博多駅ビル屋上からの眺め昨日のプレオープンに帰宅途中に寄ってみましたが,新しい博多駅ビルはさらに大きな影響を福岡に与えることになると思いました。福岡空港が近くにあるためにビルの高さは他の駅ビルに比べて低いですが,横に長いので売場面積はかなりあります。1つのビルの中に阪急とアミュプラザが入っているので全ての階で両方の行き来ができます。東急ハンズは駅の東側に入っています。食べ物を扱うお店が多いのも特徴で,地下にも地上9・10階にもあります。全体として九州初出店のものが多いためか,もう東京に行かずとも博多駅で買えるという印象を強く持ちました。
九州新幹線の開業によっても北九州地区から博多駅までの利便性には変化がないので,北九州地区からの買い物客が激増することは考えにくいです。他方,福岡県南部や熊本方面は新幹線によって利便性が高まっているので,かなりのストロー効果が予測できます。博多駅ビルがうまくいけば,JR九州の収益構造は大きく安定すると思いますが,他方で久留米・大牟田・熊本などの地域経済はかなりダメージを受けるのではないかと思いました。