ernst@hatenablog

Konstanz als Heimatstadt

湿度の差

ドイツ滞在約1週間となりました。今年のドイツは,4月〜6月にかけては天候もよく,気温も高かったようなのですが,7月は気温が下がって雨も多くなったそうです。その傾向は現在も続いており,滞在中も一日中晴れている日はなく,一日のどこかで必ず雨(雷雨・嵐)になっています。にもかかわらず相変わらずドイツ人は雨が降っても傘をさしません。その原因の一つは,ベースの湿度が日本よりも低いので,雨に濡れてもすぐに乾いてしまうということがあります。
ドイツの黒板消し
湿度の差を実感するもう一つの場面が,黒板消しです。ドイツの黒板消しはこの写真にあるようなスポンジ型が普通です。これを水に濡らして,そのまま黒板を拭きます。当然そのときには水が黒板に付きますが,ものの10秒もすると完全に乾いてしまうので,すぐに書き始めることができます。日本で同じことをやると乾くまでに時間がかかり,その間に書いた文字は消えにくくなってしまいます。このドイツの方法だとチョークの粉がほとんど空中に飛散しないので,服に汚れが付くこともありません。日本では黒板を使うとスーツが白くなってしまって嫌なので,たいていは上着を着ないで授業をしていますが,もしドイツなら上着を着て黒板を使っても何の問題もないだろうなあといつも思います。
ドイツ人が,今日はnass(湿気がある)だという場合,日本の夏からするとむしろ乾燥している場面が多いです。日本の夏の高い湿気をドイツ人が毎日体験したら,おそらく頭が湿気で働かないと思うのではないかと思います。