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Konstanz als Heimatstadt

klimatisieren

冷房が導入されたベルリンの新バス

環境問題に関するドイツ語としてよく出てくるのがKlimaです。原義は「気候」ですが,「雰囲気」という意味で日常語として使われることもあります。このKlimaを動詞にするklimatisierenは,辞書によると「空気・温度を調整する」となっていますが,日本語では「冷房する」ことを意味します。ドイツでは暖房でいわゆるエアコンを使うケースは稀であり,Klimaanlage(エアコン)も専ら冷房機を意味します。コンスタンツで冷房が入っているところは少ないものの,コンスタンツのバスは全て冷房が入っています。それに対してベルリンではほとんどの地下鉄・Sバーン・バス・トラムには冷房が入っておらず,最近になってようやく一部のバスで冷房が入り始めています。
高温の原因は雨が少ないことですが,高温で雨が降らない夏は今年に限られません。最近で最も有名なのは2003年の夏ですが,1960年代にもライン川の水がかなり減ったことがあったそうですし,昨日のニュースでは1947年にも暑く雨が降らない夏があったことが紹介されていました。確かに今年はその1947年よりは雨が降っているようですが,8月の雨量は平年の半分から2/3程度に止まっているようです。エアコン(冷房)だけでなく灌漑施設もドイツにはあまりないため,雨が降らないと農作物への影響が強く及びます。日本とドイツの気候の違いから,冷房も灌漑施設もドイツではあまりいらないはずですが,少なくともこの10年を見ていると,ドイツでもこの種の設備投資をした方がよいのではないかと感じます。