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Konstanz als Heimatstadt

三菱化学病院売却

3月末で閉鎖する八幡西区東王子町三菱化学病院(山口司病院長,93床)は,同区八枝の医療法人正和中央病院(浦上陽一院長,74床)に売却されることになった。近く売買契約を結び,4月1日から正和なみき病院(仮称)として運営する。【長谷川容子】
三菱化学病院は大手化学メーカー,三菱化学黒崎事業所の運営で,1946年に事業所立病院として開院。78年から,保健医療機関として地域住民にも開放するようになった。
同病院によると,患者の7割は住民で,内科や外科,泌尿器科など6診療科あった。病院自体の赤字に加え,会社側の経営も厳しく,さらには築50年以上の施設の老朽化などもあり昨年10月,閉鎖を決めた。
正和中央病院は外科や整形外科,皮膚科など7診療科があり,外来患者数は1日平均約150人。同病院総務課によると,施設が手狭で,入院を断らざるを得ない状況にあり「同じエリア内にある病院と連携することで機能を生かせる。地域医療を守るため引き継ぎたい」と買収を決めた。金額は明らかにしていない。
正和なみき病院は整形外科,リハビリ科,外科のほか,さらなる診療科の開設を検討している。施設は当面,補修を重ねながら利用する考えで,常勤医は7人程度。医師や職員を募集するが,三菱化学病院職員を優先採用するという。

毎日新聞の昨日付記事からです。
八幡西区の中規模の中核的病院として機能してきた三菱化学病院がなくなってしまうことは以前から言われていましたが,別の医療法人に売却されることになったようです。三菱化学病院ではすでに10年ほど前から診療科が段階的に縮小され,またここ最近では常勤の医師を維持している診療科がわずかになってきていました。病院の施設の建て替えに必要な経費が捻出できずに閉鎖されると聞いていたので,病院施設がさしあたりそのままの形で引き継がれるのは意外でした。他方で,売却によって当面この地区に病院が維持されることになるのはよかったと思います。