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Konstanz als Heimatstadt

黒崎にもイオン

野村不動産(東京)は14日,三菱化学グループが所有する北九州市八幡西区の土地・建物を取得し,大型商業施設=完成予想図=を開発すると発表した。延べ床面積6万6000平方メートル規模の施設を想定しており,5月ごろ着工,来年夏の開業を目指す。
対象地域は北九州市の副都心である黒崎地区の一角。約5万5000平方メートルの土地と店舗などの建物を野村不動産が買い取り,物販関連の大型店を核テナントに娯楽やファッション,飲食などの専門店を集めた商業施設を新設する。不動産の取得金額や事業費は明らかにしていない。
三菱化学は同地区の遊休地など約17万平方メートルで再開発を計画しており,野村不動産に譲渡する物件の近隣地(約3万7000平方メートル)もイオングループに賃貸して商業開発する予定だ。
同地区の中核施設として三菱化学グループが経営してきた北九州プリンスホテルも今月26日付でホテルマネージメントインターナショナル(神戸市)への売却が決まっており,商業エリアの再生が進みそうだ。

現在は空き地になっているプリンスホテルの北側
読売新聞の昨日付記事からです。詳しいことは野村不動産のプレスリリースを見るとわかります。以前から構想が出ていたとおり,プリンスホテル2月末からは「ホテルクラウンパレス北九州」)の北側(黒崎駅側)にイオンなどを出店させる計画のようです。この予定地は,市内でも渋滞の名所として知られる曲里交差点に面しています。現在拡幅工事が進んでおり,その結果として渋滞が緩和されればアクセスの良さが際立つことになるかもしれません。
とはいっても,イオンはすでに若松,直方,東田(八幡東)に出店しており,またもともと黒崎地区には中小スーパーがひしめいているため,再び「スーパー」をつくることが適切なのか,かなり疑わしいところはあります。また,現在空き地になりつつある旧九州厚生年金病院跡地に,当初の計画どおりの区役所等とバスターミナルができることになれば,黒崎地区の集客施設の重心が,現在よりも南にシフトし,人の流れが大きく変わる可能性があります。このことは,現在暗礁に乗り上げているコムシティの再生問題にも影響を与えるかもしれません。