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Konstanz als Heimatstadt

滞在許可

以前にもやりましたが,今回も滞在許可手続が必要になりました。


ドイツでの滞在が3ヶ月を越える場合には,滞在許可が必要になります。日本の大使館で予め申請することはできず,こちらに来てからその地域の外国人局(Ausländeramt)で申請する点は以前と同じです。いくつか違っている点もありましたので,備忘録的に書いてみます。必要なものは次の通りです。

申請書

外国人局に置いてある申請書に記載します。今回は大学の担当部局(Welcome Center,Kulturwissenschaftliches Kolleg)がほとんどやってくれました。以前に滞在許可を得ていた場合には,所定の欄に記入する必要があります。データは残っているので,以前のデータを修正する形で登録が行われていました。

パスポート

当然ながら,滞在予定期間まで有効である必要があります。一緒についてきてくれた学生補助スタッフ(Hiwi)からは,ドイツのパスポートは4年ごとに更新されるため,あんなにたくさんスタンプが押されていることはないと言われました。

写真

バイオメトリッシュな写真(6ヶ月以内の撮影)という説明が書かれており,大使館のサイトにもいちおう説明があるのですが,これを日本の写真屋で見せて撮ってもらっても結局うまくいきませんでした。ドイツの写真屋またはドイツの証明写真撮影機で撮る方がよいようです。日本のパスポート用の写真では顔の大きさが小さすぎるので,パソコンの処理でrejectされると聞きました。

研究滞在に関する契約書

大学との間で,研究内容等に関する契約書を交わし,それを添付する必要があります。2008年の段階でもこれが要求されていましたが,記載内容は以前より細かくなっているようです。

奨学金等の証明書

今回の滞在の後半はフンボルト財団のお金が出る予定ですが,まだ手続が始まっていないため,証明書を提出できませんでした。フンボルトをもらう予定と一言言うと,担当者の態度が優しくなったように感じました。

奨学金以外の収入証明書

前回も必要でしたが,今回は「税引き後の給与の月額」の証明が求められました(そのため京都大学の事務担当者に二度手間をさせてしまいました)。奨学金証明書がなくても,給与証明でも滞在許可は得られますが,当該給与が滞在中も支払われるという一筆があった方がよさそうです。

賃貸借契約書

長期間居住予定の証明として,住居の賃貸借契約書が必要です。なお賃貸借契約書があれば,滞在許可を得ていなくても多くの場合銀行口座を開けるようです。

転居届

滞在許可を得る前に,市役所1階で転居届をしておく必要があります。

医療保険

前回と大きく違ったのは医療保険でした。前回は歯科治療などがついてれば日本の保険でも大丈夫だったのですが,今回はドイツの保険でないと滞在許可が得られないと大学の担当者に言われたため,日本の保険とは別に,ドイツの保険にも入りました*1。いくつかの保険がありますが,大学の担当者が勧めてくれたのはmawistaという保険のmawista student classic plusという種類のものでした。保険料は月当たり40ユーロ以下なので,日本の同種の保険より安く,また疾病保険だけでなく賠償責任保険もついています。インターネットで契約でき,契約後数時間でメールによって証明書などが送られてきます。それを印刷して持っていけば大丈夫でした。ただ,大学の担当者の話では,ドイツの銀行の口座が必要とのことでしたので,先にドイツの銀行口座があった方が良さそうです(尤も,やってみるとクレジット決済の選択もでてきたので,もしかするとクレジットでも大丈夫かもしれません)。

*1:地域によって取扱いが異なるようなので,コンスタンツでなければ日本の保険でもよかったかもしれません。正確に言えば,ドイツの法定疾病保険と同じ範囲をカバーする保険である必要があり,日本の保険が本当にそれをカバーしているかの立証が申請者側には難しいので,ドイツの保険に入る方が無難だという説明でした。