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Konstanz als Heimatstadt

つばめ新大阪へ

2011年春に九州新幹線鹿児島ルート(博多―鹿児島)が全線開業するのに合わせて,鹿児島中央駅鹿児島市)と新大阪駅大阪市)を乗り換えずに約四時間で結ぶ直通列車が誕生する見通しとなった。九州旅客鉄道JR九州)などJR3社が大筋で合意し,21日までに国土交通省も了承した。九州地区で関西圏からの観光やビジネス関連の誘客に期待が高まりそうだ。
JR九州九州新幹線の増客策として,山陽新幹線との相互乗り入れを要望していたのに対し,西日本旅客鉄道JR西日本),東海旅客鉄道JR東海)が応じた。博多駅(福岡市)で九州新幹線「つばめ」から山陽新幹線の「レールスター」や「のぞみ」に乗り換える手間が無くなれば利便性は大幅に高まり,JRグループとして航空機に対する競争力が高まると判断した。
鹿児島ルートは04年3月に新八代熊本県八代市)―鹿児島中央間の約127キロで部分開業し,1年目から在来線の2.3倍の320万人超が利用。11年春には残り区間新八代から博多まで約130キロが完成し,全線開業する。
現在は大阪市内から鹿児島市内まで移動する場合,航空機は空港から市中心部までの所要時間を含め約3時間だが,鉄道は新幹線や特急列車を乗り継いで約5時間かかる。直通列車が誕生すれば移動時間は4時間程度に短縮できる見通し。
JR九州によると,04年度で熊本から関西地域への利用者シェアは航空機が72%に対しJRは24%,鹿児島では航空機91%に対しJRは6%にとどまっている。直通運転により熊本では50%以上を目指し,鹿児島では数十ポイント単位でシェアを上積みできるとみている。
九州新幹線の路線には地形上,急傾斜が3カ所あり,現在のJR西日本の車両では運行できない。JR西日本は新たに専用車両を購入する方針。JR九州山陽新幹線に合わせて現在より2両多い8両編成を導入,両社合わせた車両購入費は数百億円になる見込み。運行ダイヤなどの管理システムも両社で異なるが,九州新幹線の建設を受け持つ鉄道建設・運輸施設整備支援機構が設備投資し,互換性を持たせる。
早くから直通運転を希望していたJR九州に対し,JR西日本などは慎重に投資対効果を見極めてきた。九州では直通運転を求める声もあったが,東海道新幹線とは一編成の車両数が異なるうえ利用客の需要も限られると判断,新大阪以遠の乗り入れはしない。

日本経済新聞の昨日朝刊に掲載されていました。九州新幹線山陽新幹線への乗り入れが決まったようです。博多までの開通はまだ先のことだという印象でしたが,2011年とするとあと5年先なのですね。