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Konstanz als Heimatstadt

ドラッグイレブン買収

九州旅客鉄道JR九州)は27日,九州・沖縄が地盤のドラッグストア大手,ドラッグイレブンホールディングス(福岡県大野城市)に88.4%出資し,傘下に収めると正式発表した。買収でグループの流通・外食部門の売上高は約800億円となり,売上高の1/4余りを占める。駅ビル部門も成長しており,JR九州の「流通企業化」が進みそうだ。
5月15日に,ドラッグイレブン筆頭株主である投資ファンドポラリスプリンシパルファイナンス(東京)の持つ全株式を取得。同日付で,本郷譲取締役を専任の社長として派遣する。ドラッグイレブンは約170店舗を持ち,年間売上高は約400億円。
27日に記者会見したJR九州の石原進社長は「ノウハウの蓄積があるため,流通部門はやりやすい」と説明。「次の買収計画はまだない」と断ったうえで,「これは良い,と思える企業があれば買収などを検討したい」と話した。
流通業の中でも,ドラッグストアの買収を目指したのは「流通業界の中では唯一の成長分野」(石原社長)との判断があったから。鉄道を利用する旅行者などの需要が見込めることも大きな理由の一つだ。
2011年に新博多駅ビルの開業を控え,JR九州は流通企業としての存在感を強めている。九州最大の駅ビル「アミュプラザ鹿児島」を運営する子会社は衣料品や雑貨が伸び,06年度の売上高は前年比5%増とグループ収益のけん引役だ。
今回の買収で,これまで子会社を通じて運営してきたコンビニエンスストア「エーエム・ピーエム(am/pm)」,キオスク,駅でのパン店などに,新たにドラッグストアが加わった。駅ビルなどのテナントを充実させることで,集客力の向上を図る。

日本経済新聞の今日付記事からです。昨日の段階ですでに日経新聞にはこのニュースが出ていました。JR九州としては初の大型買収だそうです。北部九州のJR九州駅ビルのなかには,すでにドラッグストアが入っているところも何カ所か有りますが,今後はドラッグイレブンが主として展開していくことになりそうです。