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Konstanz als Heimatstadt

福岡空港改良新案

福岡空港(福岡市博多区)の過密化対策として,国土交通省が従来示していた現空港に長さ2500メートルの滑走路1本を増設する3案に加え,新たな4番目の案を検討していることが28日わかった。3案に比べ買収する用地が少ないうえ,滑走路の処理容量が増えるといった利点が特徴。同省は30日に東京都内で開く「福岡空港総合的調査専門委員会」に諮ることにしている。
従来の3案で新滑走路を設ける位置は〈1〉現滑走路(長さ2800メートル)の東側300メートルに並べる〈2〉現滑走路の西側300メートルに並べる〈3〉現滑走路の西側210メートルに並べ,新滑走路の北端を200メートル北にずらす―としている。
関係者によると,第4案は「西側210メートル案」の改良型で,現新2本の滑走路の北端をそろえ,新滑走路の地盤をかさ上げする。「西側210メートル案」では,福岡都市高速道路が航空機の進入経路の高さ制限にかかるため,新滑走路を北側にずらす必要があった。しかし,滑走路のずれが原因で,着陸した航空機の後方で生じる乱気流が安定するまで,後続の航空機が離陸できないなど,滑走路の処理容量が制限される課題が出ていた。
第4案では地盤かさ上げで高さ制限などの課題を解消でき,処理容量を「西側210メートル案」の年間17・7万〜18・9万回から,18・3万〜19・7万回に引き上げることができる見通し。
ただ第4案について,現在の離着陸のピーク時以外の時間帯を使うことを前提に処理容量を試算している点を問題視する関係者もいる。「利用の少ない時間帯に路線が増える可能性は低く,見積もりほどの効果が出るのか」との意見もある。

読売新聞の昨日付記事からです。効果を試算するときにどのような条件にしているのかはこれだけではわかりませんが,第4案だけがピーク時時間帯以外も使うことを前提にしているのか,それとも他の試算でもそうなのかによって,評価も変わってくると思います。