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Konstanz als Heimatstadt

日本の輸出食品

福岡県特産のイチゴ「あまおう」がモスクワで人気だ。高級スーパーに1パック(300グラム・8〜11個入り)7000円以上で並ぶが健康志向の富裕層が買い求めているという。
日本の国内市場は飽和状態で,福岡県とJA全農ふくれんは人口約1億4000万人の巨大市場への売り込みに力を入れる。
モスクワの高級スーパー「アズブカフクーサ」には隔週木曜日にあまおうが並ぶ。日本では1パック500〜800円の商品が円高の影響もあって7000〜8000円もするが,週末には売り切れてしまう。同じスーパーに並ぶ日本のミカンやリンゴ,キンカンをしのぐ人気ぶりだ。
ロシアへの輸出を手がける商社「サングローブフード」(東京)によると,購入しているのは主に健康志向の富裕層。アメリカやオランダ産のイチゴは1パック1500〜2500円程度だが,あまおうが売れているという。その理由を同社担当者は「味,香り,見た目ともずば抜けている」と説明する。あまおうは生食用なのに対し,欧米産は主に加工用で果肉が硬くみずみずしさがないという。
あまおうの輸出は2003年に始まった。07年度は約70トンを輸出し,金額ベースでは1億円を上回った。ただ,これまでは香港,台湾,シンガポールなど温暖な地域が中心だったため傷みやすいのが悩みの種だった。寒冷なロシアなら早く傷む心配もなく,急速な経済成長を追い風に有望市場として期待できるという。
JA全農ふくれんは07年から年間500キロをロシアに試験的に輸出している。今後は県も協力し,現地で試食会などを開いてPRし,販路拡大に努める。輸出増はブランド力アップにもつながり,農家にとっても励みになるという。
JA全農ふくれんは,より多くのロシア人に購入してもらえるよう輸送コストの削減にも乗り出した。現在は成田空港からロシアに空輸しているが,韓国の仁川(インチョン)国際空港から外国機への積み替えを検討している。あまおうを手始めに新たな農産物の掘り起こしも進める。

読売新聞の10日付記事(地域面)からです。


コンスタンツはドイツの中では野菜・果物が豊富な地域で(隣接するライヒェナウ島が「野菜の島」と言われています),スーパーにも様々な種類の野菜・果物があります。いちごも売られていますが,見た目がきれいな割に甘さはどれもいまいちで,日本のいちご(とくに「とよのか」「あまおう」)の甘さが時々懐かしくなります。生食のニーズはこちらにもあるはずなので,販路としてはよいのかもしれません。
ドイツの場合には日本との距離の問題から,日本の食材はさほど売られていません。輸入されたものではありませんが,日本のみかんに近いものとしてClementine,西洋なしではなく日本のなしに近いNashi(そのままの名前です),さらにかぼちゃの一部はHokkaidoという名前で売られています。
Mikadoとカップヌードル
日本からの輸入(ないしもとは日本の製品)と見られるものとして,(日本の文化に最も遠い街の一つである)コンスタンツで売られているのは,インスタントラーメンとお菓子です。インスタントラーメンとしてはカップヌードル(日本にはない種類のスープのものもあります)や出前一丁などがあります。またお菓子としては,Mikadoという名前のお菓子があります。これは日本ではポッキーとして売られているものに相当します。Mikadoという名前になっているのは,日本をイメージする単語であることに加え,こちらにあるゲーム(棒を使うゲームだそうです)にこの名前があって,そのゲームの道具と似ているからだということです。

(6/6 追記)
上記でドイツのいちごは甘くないと書きましたが,ドイツでも甘いいちごを手に入れる方法はあります。スーパーで買うとたいていは甘くありませんが,定期市で野菜を売っている店の人と仲良くなると,甘いいちごを売ってくれます。日持ちがしないのであまり店頭にならべていないのが簡単に手に入りにくい原因のようです。