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Konstanz als Heimatstadt

ホークス優勝

朗報が届いたのは三回の攻撃中だった。西武のサヨナラ負けで優勝が決まったソフトバンクベンチに歓喜の笑顔が広がる。ガッツポーズの秋山監督。主将の小久保は直後の守備につくと,こらえきれずに涙をこぼした。
残り6試合で首位・西武と3.5ゲーム差という土俵際からの大逆転劇。優勝が決まった最終戦こそ,「力が抜けた」(小久保)と勝利で飾れなかったが,この主将を抜きにして奇跡的な逆転優勝はあり得なかった。
チームは苦手の9月に入って失速し,終戦ムードが漂った。小久保でさえ「(勝負は)マジックが点灯する前くらいやったなあ」ともらしたことも。だが,そう言いながらもあきらめず,潮目を変えたのもこの主将。西武との直接対決3連戦の初戦,引き分けは負けに等しい試合で延長十一回にチームを救うサヨナラ2ラン。必死の送りバントや審判への猛抗議など気迫を前面に出すと,導かれるようにチームも勢いづいた。
来月8日で39歳。昔ほど飛距離は出ない。だが,左肩などの故障で離脱した約1カ月間をのぞき,ほぼ全試合で4番を張った。通算400号本塁打まで数本に迫ってもチーム打撃を優先し,ピンチではマウンドに歩み寄って声をかけた。「それがおれの立場やから」と若手を怒鳴って教育する嫌な役回りも務めたが,「すべては勝つことで報われた」。
99年,ダイエーホークスの初優勝時,不振を極めながら王監督に4番として起用され続けた小久保は涙ながらに監督への感謝を述べた。当時の主将が,今の秋山監督だ。あれから11年,若き4番は存在感抜群の主将となり,チームを引っ張った。監督の胴上げに続いて宙に舞った小久保は「みんなたくましくなった」。この日流した涙も,また格別の味だったに違いない。【大島祥平】

毎日新聞の昨日付記事からです。ホークス優勝おめでとうございます!
7年ぶりのリーグ優勝である上に最後までもつれたのでまだ優勝の実感が涌いてきませんが,あきらめないことの大切さを改めて感じた今シーズンだったように思います。今回こそクライマックスシリーズを突破して日本シリーズまで戦って欲しいです。