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Konstanz als Heimatstadt

ロングシート新車両?

JR九州は16日,来年3月17日に実施するダイヤ改正を発表した。九州新幹線鹿児島ルートが今年3月に全線開業して以降,初めての改正で,山陽新幹線と相互に乗り入れる「みずほ」「さくら」を1日あたり16本(8往復)増発し,関西直通の新幹線を現状の1・5倍にあたる同46本(23往復)運行する。所要時間も短縮し,関西方面からの集客に力を入れる方針だ。
直通新幹線は,最速列車「みずほ」を1日2本増の10本(5往復),停車駅が多い「さくら」を14本増の36本(18往復)とする。徐行運転の見直しなどで,最速の所要時間は新大阪〜鹿児島中央間が現行より3分短い3時間42分,博多〜鹿児島中央間は2分短い1時間17分。関西直通の新幹線の停車本数は,筑後船小屋新大牟田新玉名の3駅を除く九州内の各駅で1日あたり6〜16本増える。

読売新聞の17日付記事からです。詳細な情報はJR九州プレスリリースにあります。関西直通列車が高い人気であることは開業直後から言われており,これを増強する方向性も既定路線でした。その割にはみずほの本数増加は小規模にとどまっているように思います。
他方,九州内の在来線についてもダイヤ改正の概要が出ています。こちらについてはまだ骨子だけなので内容がよく分かりませんが,博多以南の鹿児島線の快速・普通を増強する路線は今年の改正と同じのようです。
注目を引いたのは「ロングシートの新型通勤車両を投入」するということです。JR発足後20年超の間にJR九州は普通・快速電車用に811・813・815・817系を投入しましたが(811系は当初は急行用にも一部使われていました),これらはいずれもクロスシートであり,ロングシートの車両は民営化以前から走っている415系だけです。民営化以前から走っていることから車両もかなり古くなっており,通常は普通列車として使われていますが,朝夕のとくに人が多い時間帯には快速としても使われています。また最近では珍しくなった交直流電車なので,下関直通にも使われます。新たな新型車両がどのようなものになるのか気になるところです。