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Konstanz als Heimatstadt

九州大学キャンパスの現在(2)

伊都キャンパスのオープンを前に,現在の九州大学のキャンパスをレポートする2回目は,「大橋地区」と「筑紫地区」を取り上げます。いずれも移転対象ではないので,伊都キャンパスとともに九州大学のキャンパスとして存続し続けることになります。

大橋地区

大橋キャンパス
大橋地区はもとは九州芸術工科大学であり,2003年のキャンパス統合によって「九州大学芸術工学研究院」などに組織改編されました。場所は西鉄大橋駅から徒歩3分程度と極めて交通の便がよいところにあり,その割に静かな環境です。
統合によって九州大学のキャンパスとなったため,あたりまえといえばあたりまえですが,他のキャンパスとは全く雰囲気が違います。ぶっきらぼうな建物,プレハブの多い箱崎キャンパスとは正反対に,都市的で洗練された建物が集約的に建っています。キャンパスにいる学生の雰囲気もかなりちがっており,逆に大橋地区のそういうところは魅力的でもあります。
大橋地区は移転の対象とはなっていないとはいえ,移転によって最終的に全学共通教育が伊都地区で行われるようになると,キャンパス間移動がかなり大変になりそうです。同様の問題は医系地区にも発生しますが,医系地区とは違い,地下鉄沿線上ではないため,乗換の手間も発生してしまいます。

筑紫地区

筑紫キャンパス
筑紫地区は1979年に誕生した総合理工学研究科(現在は総合理工学府・研究院)という当時としては珍しい大学院大学が中心であり,他に健康科学センター(保健・体育関係の教員の所属組織)もあります。場所はJR大野城駅(快速停車)から徒歩3分,西鉄白木原駅(普通のみ停車)から徒歩10分程度,県立春日高校の隣にあります。
総合理工学研究院は理系の学際的な性格を持つ組織であり,そのため文系にはほとんど縁がない分野です。九州大学10年目にして,先日はじめて筑紫地区に行きました(筑紫地区に行ったことがある人はたぶん関係者以外は少ないと思います)。ここもまた他の地区と際立った相違があります。それは,とにかく広いということです。車での通勤通学が前提となっているのでしょうか,キャンパス内の移動だけでもかなりの距離があり,また駐車場もふんだんに設置されています。歩いて動こうと思ってはいけないようです。
筑紫地区もキャンパス統合の対象には入っておらず,この先も存続される予定です。ここは大学院生以上しかいませんので,伊都地区との行き来はあまり必要がないでしょう(健康科学センター所属教員の方は大変だと思います)。