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Konstanz als Heimatstadt

国境の駅の変容

新しい切符窓口(コンスタンツ駅)
コンスタンツはドイツとスイスの国境の街で,ドイツ駅とスイス駅の2つのコンスタンツ駅が隣り合わせに建っています。これは国境の街ではそれほど珍しいことではありません。スイス・フランス・ドイツが国境を接するスイスのバーゼルにもバーゼル・スイス駅(Basel SBB),バーゼル・フランス駅(Basel SNCF),バーゼル・バーデン駅(Basel Badischer Bahnhof)の3つがあります。
しかし,一昨年12月のスイスのシェンゲン協定への加盟に伴い,国境の駅の役割は著しく低下しています。コンスタンツでも以前は(少なくともルール上は)スイスからの列車を降りたらスイス駅の税関でのパスポートコントロールを受ける必要がありました。しかし現在ではこれがほぼなくなり,車内でときどき国境警備の鉄道警察がパスポートをチェックするだけになっています。さらに先月中旬には,コンスタンツのドイツ駅にスイス駅の切符売り場が統合され,スイス駅は税関関係で何らかの書類が必要なときだけ行けばよくなりました。スイス駅に設置されていたスイスの切符の自動販売機もドイツ駅に移設されています。ドイツ駅の切符売り場の営業時間に合わせる形になって,スイスの切符売り場の営業時間がちょっと短くなったのは不便なところですが,切符売り場と乗り場の間が短くなって便利にはなりました。現在改修工事が進んでいるドイツ駅には,同時に,コンスタンツ市の観光窓口(インフォメーション)も入居し,以前とはかなり様子が変わりました。